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その症状、エネルギーが足りてないせいじゃない?・前編

前回、夜寝ているはずなのに日中眠気や疲労感を感じる原因のひとつに、「栄養不足または栄養バランスの乱れ」としてエネルギーの不足を挙げました。
甘いものや糖質自体がカラダに良くないと思って、過度に糖質制限やダイエットをしている方もいるかもしれません。

そこで、今日はこの「エネルギー不足」について少し深掘りしようと思います。

長くなりそうなので、今回は前後編に分けたいと思います。


エネルギー不足の原因とメカニズム

そもそも、食事はしっかり食べているのに、エネルギーが不足するのはなぜでしょうか?

通常、私たちの体は グルコース(ブドウ糖)を主なエネルギー源として利用します。食事から摂取した炭水化物は消化されてグルコースになり、血中に入ります。このとき、インスリンが分泌され、グルコースを細胞に取り込ませます。
細胞内に取り込まれたグルコースは、ミトコンドリアで代謝され、ATPというエネルギー源になります。特に、筋肉の収縮や脳の働きにはATPが不可欠です。
では、どのような原因で私たちのカラダはエネルギー不足になりうるのでしょうか?

原因①:過度な糖質制限をしている
余ったグルコースは肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵され、必要に応じて再利用されます。
もし糖質制限をすると、摂取する炭水化物が減るためシンプルに細胞にグルコースが供給されにくくなり、ATPが作られないためエネルギー不足が発生します。
痩せるための糖質制限ダイエットは、ここでグルコースの代わりに脂肪がATP産生に使われることを狙っています。(別の話ですが、その前にグリコーゲンをなんとか得ようとして筋肉も分解されるので代謝が落ちるリスクもあります。)

原因②:インスリンがうまく働かない
膵臓に問題があってインスリンが分泌されなかったり、インスリン抵抗性でうまくインスリンが働かないと、消化して血中に入ってきたグルコースが細胞に取り込まれません。よって、ATP産生ができなくなってしまいます。
ATPが不足しているのでカラダがまだ糖が足りないと感じ、さらに糖を摂取することによって慢性的な高血糖のリスクもあります。

原因③:ミトコンドリアが活性化していない
せっかく細胞にグルコースが運ばれても、細胞内のミトコンドリアが活性していなければエネルギー源のATPの産生効率が悪くなってしまいます。こちらも燃費が悪い状態なので、いくら食事でグルコースを摂っても食べた量に対して産生されるエネルギー量が見合いません。

エネルギー不足が引き起こす症状

では、このメカニズムをふまえて、エネルギー不足が原因で起こる可能性がある症状を挙げてみます。
疲れやすくなるのはなんとなく想像できると思いますが、他には

  • 甘いものが無性に食べたくなる

  • 冷えやすくなる

  • 集中力が低下する

  • 睡眠の質が下がる

  • メンタルが落ち込む

  • イライラしやすくなる

などがあります。
さて、なぜこのような症状が出るのか分かりますか?

次回の後編では、

  • なぜこれらの症状がでるのか

  • エネルギー不足にならないように何をすればいいのか

についてお話ししたいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。後編もぜひお楽しみに〜♪


ヘルスコーチMinoriはカラダとココロのバランスが取れた「健康」のサポートを得意分野としています。

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