「思い出の味」は諸刃の剣!?
今日は、あなたにとっての思い出の味が今の食生活にどんな影響を与えるかについて考えたいと思います。
あなたにとっての思い出の味とは
「思い出の味」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
それは特別な日に食べたレストランの料理かもしれませんし、家庭で食べた母の手料理や、祖父母の家で味わったおやつ、または学生時代によく食べたコンビニのホットスナックの人もいます。
生まれ育った環境や地域に影響されるもので、一人一人異なるでしょう。
思い出の味は単なる味覚の記憶以上のものであり、過去の体験や感情と密接に結びついて、魂に刻まれているものです。
ここでは、自分で食事を用意するようになる前の子供時代、学生時代の思い出の味に焦点を当てて考えたいと思います。
思い出の味のポジティブな影響
まず、思い出の味には、いくつか種類があると思っています。
頻繁によく食べたもの
日常的によく食べていたお母さんのご飯やお店のメニューなどは、その頃のことを思い出しますよね。例えば、
お母さんがよく作ってくれる唐揚げ
お父さんが仕事帰りに買ってきてくれるシュークリーム
先祖代々レシピが受け継がれている煮物
地元の野菜で作られた野菜炒め
など。こういったものは、毎日当たり前のように食べていたものなので、現在の食生活にも自然に取り入れられていることが多いです。あなたがもし家族と住んでいれば、家族によく作るご飯やよく買うものに反映されているのではないでしょうか。実家に帰った時などに食べるとその頃を思い出して、温かさや安心、懐かしさを感じ、感情的な安定感を得ることができます。
特別な日にしか食べられなかったもの
子供の頃、誕生日や行事の時にしか食べられないものは、普段は食べたくても我慢しているものもあって特別感があります。例えば、
誕生日にしか食べられないステーキ
お祭りでしか買ってもらえないりんご飴
テストに合格した時だけに買ってもらえるアイス
クリスマスの日だけ食べるフライドチキン
など。こういったものは、自分で用意して食べるとご褒美の感覚が蘇ってワクワクしますし、ココロに栄養を与えることができます。
ある特定の一瞬を思い出すもの
記念日やあるイベントなど、人生の特定の瞬間を思い出すものもあります。
初めて友達の家に行って飲んだココア
中学の入学式の帰りに食べたハンバーグ
親戚の結婚式で食べた洋菓子
好きな人にもらったチョコレート
など。それが良い思い出であるほど、また食べた時にその瞬間の楽しい・嬉しい気持ちが蘇りますよね。思い出して懐かしい気持ちや、幸福感を味わうことができます。
このように、ポジティブな影響は主にココロに安心や喜びや懐かしさを感じさせてくれるものです。
思い出の味のネガティブな影響
思い出の味はたいていカラダとココロに良い影響を与えることがほとんどですが、いくつかネガティブに働くケースがあります。
食べ過ぎや偏食
例えば、上記に挙げた「特別な日にしか食べられなかったもの」は、子供の頃に我慢していた反動で大人になってからよく食べるようになった方もいるのではないでしょうか。それが、栄養価が低かったり砂糖が多かったりするために、両親が日常摂取を制限していたようなものの場合、食べ過ぎや偏食のリスクに繋がってしまうことがあります。
また、そもそも日常的によく食べていたものが、成長期を過ぎた今のカラダには良くないものであることもあります。
トラウマによる好き嫌い
例えば、幼少期に食べて体調が悪くなった食べ物や、辛い経験をした期間によく食べていたものなどは、その時のトラウマが残って大人になっても食べられない方がいます。私の祖父は戦時中によく食べていた記憶から、うり系全般を避けて食卓にのせることすら嫌がりました。無理やり克服するものではないですが、そのせいで栄養のレパートリーが狭まってしまう場合があります。
マインドレスな食事
これは「味」という視点からは外れてしまいますが、子供時代の食事の習慣から影響されるものです。例えば、兄弟と大皿のおかずを取り合ったり、テレビやスマホなどを見たりしながら食べる習慣がある方は、食べ物を味わって食べることが疎かになったり、早食いになったりする癖がつくことが考えられます。
このように、ネガティブな影響は食生活の習慣として残っているものです。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
特定の料理や食材が人生の重要な出来事や文化的背景と関係している場合は、その味があなたの文化的アイデンティティや価値観、幸福感に影響を与えることがわかります。一方で、大人になってカラダの不調を感じてから、子供の頃の食文化からくる今の食生活を見直す方も多いと思います。
思い出の味があなたにどんな影響を与えているのか、ぜひこの機会に考えてみてください。
ココロの栄養として大事にしながら、カラダの栄養もバランスよく考慮した食事を用意できると良いですね。
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