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ミスってくれてありがとう

 ここ2日ほど、ちょっとへこんでおりました。というのは、生命保険の営業さんとのLINEの中で、3度も名前をまちがわれてしまいまして。

 私はフルネームのアルファベット表記をLINEの表示名にしておりますが、変更してそこに紹介者の名前(仮称Aさん)を付け加えていたそうです。だもんでAさんと思い込み、A様と呼びかけるという・・・。

 初めてまちがわれた時は、表示名を変更していたのでという理由を聞いて、それなら仕方ないですねと笑って済ませました。その後、保険を契約。

 他にも商品を勧められたので、その件で質問したいとLINEすれども返事がなく、再度こちらからLINEしたところ、返信したつもりがすみませんでしたとのこと。かなり忙しい人なので、まぁ、それは許すとしよう。でもその後のやりとりの中で2度も名前をまちがわれ、さすがに「んんん?」となりました。

 その商品の不明点に答えてもらうべく、会うことになったのものの、名前のまちがいにモヤモヤして、会える日時が即答ができず。予定が決まれば返信しますと猶予をもらい、最後に名前が違うと指摘。さすがに平謝りです。そりゃあ、痛恨のミスですわな。

 誰にだってミスはある。私だって人のことは言えやしない。お気になさらずと返したものの、何度も会った契約者の名前をまちがえるっていうのは、軽んじられてやしないかと。・・・そこそこの額の保険だったんですけど。

 おそらく普段の私なら、笑って済ませたことでしょう。でも最近ちょっとばかり、アイデンティティに自信がなくなっておりまして。私ってなんだろうと、考えこむことがたびたびで。そんな時期だったからこそ、余計にショックだったのだと思います。

 でもふと気が付いた。これは「ちょっと待った!」というサインなのかもしれないと。あらためて考えると、その商品にはちょっと無理がありました。神様、仏様、ご先祖様がうち揃い、その契約はやめておきなさいと、止めてくれたのではなかったかと。

 名前をまちがわれ、信用できなくなったから、契約しないわけじゃない。これは契約しないほうがいいということなのだと納得し、心もようやく晴れました。だから営業さんにちゃんと説明します。じっくり検討した結果、その商品の契約には自信が持てないので見送ります。決して名前をまちがわれたことが原因ではないからねと。

 いやいやむしろ、ありがとう。名前をまちがえてくれて。おかげで助かりました(ここはオフレコで)。

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みのむし庵主の1K日記
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