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「自分の機嫌は自分でとろう」ってどういう意味?

 「自分の機嫌は自分でとろう」
 この言葉がちょっと苦手です。すべて自己責任で完結せよと言われているようで、甘えを許さないニュアンスを感じるから。

 落ち込んでいた時、友人から大丈夫?というLINEが来て、ちょっと甘えてグチってみるかと思った矢先、この言葉が送られてきたことがありました。言葉の解釈の違いと言ってしまえばおしまいですが、目の前でシャッターを下ろされたように思え、なんだか寂しくなりました。もちろんグチは言えずじまい。

 自分の不機嫌や落ち込みを、人にぶつけるのは確かに迷惑。しないほうがいいに決まってます。そんな時はおいしいものを食べたり、好きなことをしたりして、機嫌がよくなるようにしましょうね。人に迷惑をかけないよう、ちゃんと自分で解決しましょうね、ってことなのでしょうが、人の力をちょっと借り、グチぐらい言わせてくれよって思うこともあるのです。親しい人に話すだけで気が紛れたり、まぁいっかと思えることってありません?

 もちろんこれも度が過ぎると嫌われてしまうので、親しい人にほどほどにグチるという匙加減は必須です。そして逆の立場になったら、グチを受け入れることも必要です。ただ特に親しい人でなくても、店員さんとのささいなやりとりで気が紛れ、気がつくと機嫌が直ってた、なんてこともあるので、他者の力って実はかなり大きいのではないかと思うのです。

 人に甘えず迷惑かけず、いつも機嫌よくニコニコして、感情の自己完結に徹することができるほど、私は強くなれなくて。親しい人もそうでない人も、いろんな人の助けを借りて生きてます。みなさん、ほんとにありがとう。

 自分の機嫌を自分でとれたらそれに越したことはないけれど、それが難しくて自己完結できないときは、無理せず甘えたらいいのでは?人の力を借りればいいのでは?
 
 そもそもこの言葉って、自分に言い聞かせる言葉であって、人に言う言葉ではないのでは?

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みのむし庵主の1K日記
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