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大胆不敵
朝のお散歩。いつも通り近くの神社に立ち寄ると、すでに七五三のお詣り中。参道ではカメラマンを伴っての撮影が行われていました。親御さん方、さすがに力が入ってます。十二月に入ったというのに、七五三は続くよどこまでも。
最近は全国的に七五三の撮影マナーが問題になっているそうで、ご多分に漏れず、境内には注意書きがありました。つらつら読むとその中に「露出度の高い衣装での撮影はご遠慮ください。」「参道に毛氈を敷いての撮影はご遠慮ください。」といった一文があり、ひえー!そんな人いるの?と朝からびっくりした次第。七五三向けの掲示だから、成人は対象にしていないはず。この寒空の下、子供に着せる露出度の高い衣装って、いったいどんな衣装やねん!?とツッコミを入れたくなりました。そしてまた、参道に緋毛氈を敷くという、神をも恐れぬ大胆な所業!
いっそのこと、どっちも実際に見てみたいもんですわ。
注意書きって、読んで初めて、へー、そんなことする人がいるんだ、って気付かされ、驚くことが多々あります。公共トイレの「トイレットペーパーは持ち帰らないでください。」、スーパーのカート置場の「カートを家まで持ち帰らないでください。」・・・。
すごいな、みんな。大胆なことするんだな。
特に衝撃だったのは、箱にトマトを数個詰めて販売されている脇に、「トマトを入れ替えないでください。」。ひえー!そりゃ、箱にフタはついてはないけど、そんな大胆なことする人いるんだな。「半額」シールの貼り替えで捕まる人がいるんだから、トマトの入れ替えも犯罪ではないの?
昔、イベント運営の仕事をしていたことがあり、注意書きというのは必ずどこかに掲示しなければならないことを学びました。イチャモンをつける輩対策です。ただ注意書きはどうしても美観を損ねてしまうので、最小限に留めてセンスよく、を心がけていましたが、今ではもうそんなこと、通用しなくなってそう。
あれもダメ、これもダメと書き連ねて掲示して、それでも言いがかりをつけてくる人がいそうな気がして、スタッフの苦労がしのばれます。そういえば最寄りの神社でも、交通整理には多すぎる男性スタッフがウロウロしており、撮影監視を兼ねているのかもしれません。
運営側の想定の、斜め上いく大胆さ。現場は苦労が絶えないだろうな。敵わないな。まさに大胆不敵だな。・・・褒め言葉ではないけれど。
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