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Photo by
syuheiinoue
雨の音の秘密
今日は全国的に雨でしたね。
雨。
私は雨の日はあまり好きではない。
通学中上を見上げても、良い気分にならない。
私は真面目です、多分。
「変な子」と言われることが多いほど、
おちゃらけたり、奇行をしてみんなを笑わせるのが好きです。
でも、ふとした瞬間に、
真面目なところが出てしまう
長所のようで、少し自分のイヤなところ。
校則を破るとき、なんだかドキドキして、モタモタしたり、
(地元のスーパーに寄るとか)
それでみんなについていけなくなる時もあった。
そんな私は、定期考査も
何故か、
中学生の頃から
「高得点を取らないといけない」
という謎のルールを自分で作ってしまい
真面目に勉強に取り組んでいた。
私の取り柄は、勉強。
だから、定期考査で良い点数を取らないと、
私には何も残らない。
本当にこう思っていた。
誰からも直接言われた訳ではないが、
目線とか自分の思い込めで、勝手にそういう考えになっていた。
ある年、2年ぐらい前かな。
試験がボロボロの出来だった。
試験はたいてい、授業で習ったもの、教科書、そして少し応用したもの
だから勉強していたら点数は取りやすいし、いつも手応えがあるのだ。
あそこのやつ!と解いててわかる感じ。
でもその日は、いつもと違って、何も頭に入ってこなかった。
傘をさしながら帰ったその日。
最寄駅から家までの道、
泣いていたかもしれない。
でも雨がカモフラージュしてくれた。
ぱち、ぱちぱち
傘に落ちる雨粒の音。
私は何故か、拍手に聞こえた。
雨が慰めてくれた。
多分先生とか塾の先生とか、親も点数を重視する。
でも、雨は私の頑張りを褒めてくれた。
家までのみち、ずっと拍手して。
勉強は大変だ。
それでも、気持ちだけでも良い方に持っていければ、
意外にやれる。
大丈夫。