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国立大付属学校の役割とは 「生きる力、学びのその先へ」

国立大学付属学校は、国立大学法人によって設置・運営されています。

全府連(「全国国立大学附属学校連盟)」とPTAの保護者と教職員で組織する「一般社団法人全国国立大学附属学校PTA連合会」の合同組織)によれば、

そもそも国立大学法人が、付属学校を持っている理由としては、
実験的で先導的な学校教育への取り組み、教育実習の実施、大学や学部における教育に関する研究への協力などとされています。

文科省においても、国立大学付属学校の役割は、同様のものであると定められています。https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/077/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2016/12/15/1380612_2_1.pdf


そもそも、今の学習指導要領では、学校の学びが、「生きる力、学びのその先へ」子どもたちを導いていくことが求められています。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/14/1413516_001_1.pdf

その中身を見ていくと、
主体的で対話的な深い学び を行うことが重視され、
・アクティブラーニング
・何を学ぶかではなく、どのように学ぶかを重視して、授業改善する
ことが盛り込まれています。

さらに、そのために、
カリキュラムマネジメント が必要であるとされ、
・学校教育の効果を常に検証して改善していくこと
・教師が連携し、複数の教科等の連携を図りながら授業をつくる
ことが求められています。


けれども、残念ながら、現在、日本の学校教育は先進国の教育の在り方からみて、3周遅れと言われている側面もあります。1クラスの人数が多く、ミニマムエッセンスだと思われている学習内容が多すぎて、学校現場は多忙化し、探求学習や対話型の学習がまだまだ学校現場で十分に行われているとは言えません。

 
学習指導要領も、よりよい学校教育とは何なのかを求めて、今後も改訂を繰り返していくものとなります。

国立大学付属学校とは、先に述べたように、国立大学法人が、実験的で先導的な学校教育への取り組み、教育実習の実施、大学や学部における教育に関する研究への協力などを目的として設置している学校となります。


そうであるならば、国立大学付属学校に求めることは、現学習指導要領を細部まで順守と言うよりは、現学習指導要領は弾力的に運用しつつ、大学の研究者と付属学校の教職員が連携しながら、現学習指導要領が重視する上記の2点を実現するための教育実践と、現学習指導要領をさらによりよいものへの改訂するために貢献できる教育実践を行うことではないかと考えます。


学びの多様化学校(不登校特例校)では、「教育課程の基準によらずに特別の教育課程を編成できる」とされています。
 

だとすれば、国立大付属学校も、「教育課程の基準によらずに特別の教育課程を編成できる」とすればいいと考えます。


その上で、国立大付属学校が、自分たちの役割を再度自覚し、研究者とともに、実験的で先導的な学校教育への取り組みを真摯に行い、よりよい学習指導要領改訂に向けて、貢献する存在になることを願っています。

 

 





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