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私が学校を創りたいと思った理由⑦「学校は、自分たちの想いで創ることができると知った」
学校を創ることができるという事実に驚いた
奥地圭子さんの本を読み、「どんな学校なら必要なのか」
悶々と考えるようになった私は、当然、きのくに子どもの村学園、堀真一郎さんの本を読むようになりました。
きのくに子どもの村学園のことは、その存在を大学生のときに知りました。東京の大学だったのですが、数人が連れ立って見学に行くという話をしていて、そのときから気になっていた学校でした。
学年を越えた体験ベースのクラス編成、工務店、ファームのこと。
ニイル、デューイのこと。
こどもの興味関心を大切にし、少人数のクラス編成で、体験重視の学習をする。窓ぎわのトットちゃんのトモエ学園と似ている部分もあるけど、違う部分もある。
実際に、自分はそういうタイプの教育をやったことも受けたこともないけど、トモエ学園、きのくに子どもの村学園、もっと言えば、日本でも「児童中心主義」と言われた教育の中に、大切な要素があるんだろうと考えるようになりました。
学校を創りたいと思うようになる
堀さんの著書を読んで一番感銘を受けたことは、自分たちで学校を創ろうとして、創ってしまったということでした。
多額の寄付を集めたり、廃校を探したり、県と交渉したり、仲間を教育方法について議論して、ときには別れもあり…
徹夜しながら書類を作成し、プレスクールも何度もやり、
お金が足らないから、最後は、自分の自宅を抵当に入れ…
それでも学校を創っていったという堀さんのパワーに圧倒されました。
堀さんが成し遂げらたことが自分にできるなんて、これっぽっちも思いませんでしたが、公立学校で悶々と「どんな学校なら必要なのか」考える日々はその後も続き、学校は頑張れば創れるということをおぼろげながらにも知った私は、「堀真一郎さんみたいな学校を私も創りたいな~~」と大それた妄想をいだくようになり、しだいに、公立学校の教員を辞める決意をしていくことになりました。
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学校づくりのご報告とご相談にきのくにへ
その後、2004年に仲間と一緒にオルタナティブスクール「わくわく子ども学校(箕面こどもの森学園)」を立ち上げたときには、堀さんやきのくにのみなさんから、たくさん教えていただきましたし、息子が、一時、きのくにに在籍していたこともあり、保護者の立場になったこともあります。この20年、堀さんには、何度もお会いし、本当にさまざまなことを学ばせていただきました。
昨日、私たちがようやく、一条校の学校づくりに進むご報告とそのご相談に、雪のきのくにへ行きました。おいそがしいにも関わらず、お時間を取ってくださり、いろんなことを惜しみなくお話くださいました。
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一条校づくりは、きのくにの一期生でもある、あけぼの幼稚園園長の安家匠さんと一緒に行います。
私に初めて「学校は創れる」ということを教えてくれた堀さんに、堀さんが一番最初に創った学校の一期生の方と一緒に、堀さんが切り開いてくださった道を通って、きのくにさんのように、子どもの興味・関心から始まる、体験ベースの一条校を創ることを目指しているご報告ができる日が来たなんて…、いまだに信じられません。
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