岡山蒜山 伝統工芸がま細工 プロジェクト 〈ZINE編〉 vol.4
こんにちは!
レベルフォーデザインでデザイナーをしている山下です。
「岡山の蒜山(ひるぜん)の伝統工芸がま細工プロジェクト」の第4弾 最終回です!
ZINEが完成しました!
3回にわたり、がま細工のZINEをつくることになったきっかけ、リサーチ、制作過程などを書いてきましたが、ついに!ZINEが完成しました!
タイトルは、がま+ZINE、じん(人)で「がまじん」です。
<内容>
蒜山について
がま細工の概要
歴史
原材料(がま、シナノキ)
制作工程
振興会の方へインタビュー
普段の制作の様子・風景
冊子として楽しく読んでもらいたいと思い、文字の多いページ、写真のみのページ、イラストを使ったページなどあえてフォーマット化しない動きのあるレイアウトにしました。ZINEという冊子は自由な分、少し雑多なデザインが多いイメージなのですがその雑多な楽しさは残しつつも”誰にでも読みやすい”ことは意識しました。
他にもZINEならではのあたたかみを入れたく、ところどころ手書き文字やゆるいイラストも描いてみたり、読みやすいよう文字を少し大きめにしたり、蒜山と振興会の皆さんとの雰囲気にあまりギャップがないようにやさしいナチュラルな色味にしたりしています。
真庭市の雑貨屋”SUNCA”さん
制作中、取材撮影に行った2日間では写真が少なく、読み物として寂しいかも…と困ったので、真庭のSUNCAの横山さんにご連絡してみました。
SUNCAとは、真庭市にある国内外のおしゃれな雑貨を集めている雑貨屋さんです。5月に蒜山に行った際、振興会の方に「真庭の雑貨屋さんといえば”SUNCA”さんだから行ってみて。がま刈りも手伝ってくれたから」とご紹介いただきました。そのSUNCAに行き、店主 横山さんにZINEのお話したら「楽しみにしてる」とおしゃってくださったことを思い出しご連絡したところ、今までがま刈りなどボランティアに行ったときの撮り溜めていた写真を快く送ってくださいました!しかも、「文化を残そうと活動している方に少しでも協力できるのであれば喜んで提供しますよ」と。やさしさに感動。本当にありがとうございました!がま刈りやがまを洗っているところなどは横山さんが撮影したものです。
ZINEのこれから
制作したZINEは現在、東京のZINEショップに置いています。
真庭市内ではこれからGREENable HIRUZEN、シェアオフィスひととき、SUNCAさんに置いていただく予定です。そのほか岡山県内外でのイベントも検討中です。
つくり終えて。最後に
つくり終えた今は、なんとか完成してほっとしている気持ちと、つくるの楽しかったなぁという気持ちと、みなさん読んでくれるのだろうか?という少々不安な気持ちと…。真庭でも東京でもいろんな方にがま細工に少し興味を持ってこのZINEを見てもらえたらうれしいなと思います。
これにてZINEの制作は一旦一区切りですが、私の真庭・蒜山との活動はまだ続きます。今後がまじんvol.2をつくるのか、別のものをつくるのか、全然違う活動になるのか。私もどうなるか分からず楽しみです。
私個人としては前から岡山と関わりたいと思いつつ、東京在住で知り合いもおらずどうしたら??と思っていたのですが、このZINEづくりをきっかけに一歩進んだような気がしています。岡山の方と知り合うことができ、その知り合いの方と知り合い……。「たまたま」「偶然」がいろんなつながりを生んで、広がっていくのだなと感じています。SUNCAさんもご紹介がなければ行ってなかったかもしれません。地方ではとくに「人とのつながりが大事」ということはなんとなく分かっていましたが、改めていろんな「縁」に感謝です。そして当たり前ですが、東京にも岡山出身の方や岡山での活動をしている方は沢山いらっしゃるなと…。普段の生活からは分からないですね。もっと"外"に行かないといけないなと改めて感じました。まだ始めたばかりでいろんな方に助けていただきながら進めているので、これからも引き続きがんばりたいと思います。
約半年、4回にわたり読んでくださった方ありがとうございました!
最後にスキボタン押してもらえたらうれしいです!