【社員インタビュー】常に変化しているデザイン会社
まず、渡辺さんがデザインというものに興味を持ち始めたきっかけを教えていただけますか?
私は名古屋市の工業高校に通っていたのですが、その中にデザイン科があって、グラフィックデザインを専攻することにしました。元々少女漫画家になりたくて絵を描くことが好きで。でもストーリーを考えながらうまく漫画を描く自信を無くしたとき、デザインというものも世の中にあることを知って学び始めました。
高校でデザインを学んだ後はどうされたんですか?
高校での学びは基礎知識にも満たないレベルだったので、美術大学に入学し、1年次で全般的にデザインを学んだ後に2年次からマルチに制作するグラフィック系のコースに入りました。専門知識を深く学ぶというよりは、グラフィックデザインやイラストレーションなどを手広く学べるようなコースでした。
なぜその学科を専攻したんですか?
自分の進路が完全には見えてなかったことと、私自身が結構飽き性でして。いろんなことに手を広げたいという気持ちがその時にはありました。
なので、グラフィックだけではなくて、エディトリアルやムービーやアニメーションなどを幅広く学びたいと思って専攻しました。
大学生活で印象に残っている課題やプログラムなどはありましたか?
年に一回自由にテーマを設けて自主制作を作るプログラムがありました。
私はテーマを設けることがとても苦手で…。毎年すごく悩みながら制作していました。
卒業制作では、どのようなものを制作したんですか?
卒制では日本のエンタメに着目して、相撲・歌舞伎・落語をテーマにして制作しました。もともと音楽やアイドルや漫画といったエンタメがとても好きだったのですが、いろんなご縁もあって歌舞伎や相撲を見に行く機会があって、とても興味を持ちました。
なので、卒制では日本のエンタメの面白さを人に伝えるためのスタートアップガイドみたいなウェブサイトを作ったり大型パネルでアイコンなどを交えながら説明パネルを作ったり、グッズを作ったりしました。歌舞伎や相撲や落語って結構高尚なイメージで若い人にはとっつきにくいところもあったので、日本の最高のエンタメだということがわかるように、結構ポップに表現しました。
大学を卒業してからは?
新卒でL4Dに入社して、ちょうど5年目になります。
なぜ、L4Dに?
結構いろんなところを受けたのですが、最終的にL4Dに入ったのは、コーポレートサイトに地域ブランディングのことが書いてあったことが大きな理由です。
私は愛知県の西側にある弥富市というところの出身なのですが、何となく田舎には何もないと思っていたんです。 でも、当時L4Dが島根県益田市のために制作した「益々の」というフリーペーパーを見て改めて地方の良さを感じました。自分の知らない地域でこんなお洒落で楽しそうなものを作っているんだ!と驚き、もしかしたら自分が育って来たところにもデザイナーとして将来貢献できるのかもしれないという想いが出てきてL4Dを受けました。
入社面接で印象に残ったことはありましたか?
1次面接の時は、結構緊張していました。私自身、「ここで最後にしたい!」という気持ちで意気込んでいて、いろいろお話しして、2次面接に進ませてもらいました。
すると、(清水)社長がめちゃくちゃフランクだったので、あれ?と思って(笑)。ただ作品を見る面接というよりは私自身の内面を見てくださっているな、と感じましたし、理念やコアバリューのお話などもしていただいたので、とても嬉しかったのを覚えています。オフィスの中を見せていただいたのですが、すごく皆さん楽しそうだなって思えました。
清水さんが話されたことで記憶に残っていることはありますか?
「(社員に)47都道府県全員を揃えたい」という想いをお話しされて、ならば私は愛知県代表になるのか!という気持ちを感じました。
今までどういうお仕事をしてきましたか?
BtoBの企業さまのパンフレットやロゴマークなど、グラフィックに携わるものをいろいろやらせていただいて来ました。
今までで一番印象に残っている仕事は何ですか?
入社1年目にやらせていただいた、とある企業のロゴマークからブランディングに関わるツールのデザインを制作したことです。初めて大きい会社の打ち合わせに行かせていただき、その帰りに社長と(リーダーの)安土さんから「会社の顔を作るんだから、最低でも数十案は出して」と言われ…ドキドキしながらも毎日電車の行き帰りでスケッチしていました。
でも、ほとんどボツになっちゃって。さらにたくさん考えたので、最終的に選んでいただいた時はすごく嬉しかったです。あとは、(クライアントの)役員の方々に直接自分の意見を言ったり、ムービーを作る会社さんやコンサルの方の仕事ぶりに触れたり、実際ウェブサイトや名刺などに自分がデザインしたマークが載る経験も初めてでした。それらが、とても嬉しかったです。
その経験からどういうことを学びましたか?
「何かを考え続けなきゃいけないんだな」ということと、コミュニケーションの大事さをすごく強く感じました。打ち合わせで、相手に説明するための言葉が出てこないこともあったのですが、社長も完璧さではなくて、(その当時は)私から出る言葉を求めている感じがして。あるいは、クライアントの目線に立った上で自分の考えをちゃんと言葉にすることや相手に伝えることの大事をすごく感じました。
社会に出て、仕事としてデザインをする中でデザインに対する考え方の変化はありましたか?
学生の頃は、デザイナーに対して、キラキラしてイケイケみたいなイメージとか、自分が作ったものや自分の名前が世に出るような華やかなイメージが強かったです。でも、仕事としてやる以上、お客様が第1にあるので、自分というよりもお客様がどう考えて、なぜ我々に依頼してくださったのか、どういうものを求めていらっしゃるのかがわからないと仕事にならないということなど、かなり考え方は変わりました。自己満足にならないことを大切にしています。
L4Dって入社してみて実際どうでしたか?
社員のみんなが良い意味ですごくフランクです。でも、上司や先輩は、駄目なところに対してははっきり言ってくださるところがありがたいですね。そういうメリハリがあると思っています。
これからやりたいことや学びたいことはなんですか?
いろんなデザインを学んで来た中で、自分の興味って何だろうって考えたときに、1番は「食」がすごく好きなんだということに改めて気づきました。社内でもそれを言ったところ、いろいろな案件でお声掛けいただけています。やっぱり人々の生活に根付いているのは食だし、生きるために最低限食べればいいのにさらに美味しいものを選ぶって最高のエンターテイメントだと、私は思っているんですよ。なので、例えばトータルブランディングとしてお店などのデザインなどをさせていただけたらすごく楽しいだろうな、と思っています。
食に興味を持ったきっかけは何だったんですか?
小さい頃から母に料理を教えてもらっていて、休日も地域でやっているお料理教室にも連れて行ってもらっていましたし、家にもお菓子を作る機材が揃っていました。
社会人になってからも料理教室に通っていて、自分自身で作るクリエイター的な喜びもありますし、食べてもらう喜びみたいなのも感じます。必ずそこには笑顔があるんですよね。なので、そこにデザインでも携わってみたい気持ちが強いです。
今まで関わった食にまつわる仕事をひとつ挙げるとしたら?
高津川リバービアのお仕事です。イベントに行って直接お客様の飲む顔や買ってくださる様子を見ながら、デザインが与える影響を感じました。
L4Dは「ブランディングデザイン」を掲げていますが、渡辺さんにとってブランディングって何ですか?
「お客様に対して一番責任のあること」だと思います。最初から最後までお客様に寄り添って考えることって、お客様の会社の一員としての責任も伴ってくることだと思います。
ロゴマークやパンフレットなどを作らせていただく中で、お客様の求めるものをちゃんと理解していないと、何となくこれはかわいいからといったイメージだけでは結局作ったものが使われなくなってしまう経験もしました。ただかっこいいものを作るだけではなくてその先にある運用であったり成果であったり、いろんなところを加味する必要があるんだと感じました。
では、「デザイン」って渡辺さんにとってどういうものですか?
なんかかっこいいことを言おうと思ったんですけど(笑)でも「空気みたいだな」って思って。電車に乗っても街を歩いていても、いいデザインを見た時には「すごくいいデザインだね」という声が自然と聞こえてくると思っています。それって地方に行った時に「空気が美味しい」って感じることと似ているような気がして。日常にめちゃくちゃデザインが増えている中で、必ずしも「おしゃれ」である必要はあるわけではないかもしれないですし、お客様の空気やその土地などに合わせることが大切なのではないかと思います。その空気に合わせてデザインするみたいなところがすごく大事なんだと思います。
最後にL4Dという会社を一言で表現すると?
「常に変化している会社」だと思います。設立27周年になりましたが、いろんな変化をして今の形になってきているはずなんです。私が入社した5年前と今を比べても会社の中は雰囲気が変わっていて。違う個性を持った人が入って会社って変化できるのではないかと思います。
テンションが高くてアグレッシブな人がいれば、反対にクールで堅実タイプの人がいて、だからこそいろんな化学反応が生まれているのが面白いなと思います。なので、個性の集まりというか、自分にないものがたくさんあるので、ちょっと悔しさもありますけど、面白いですよね。
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