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降り積もれ孤独な死よ 考察 7話 神代健流はどこいった?

2017年灰川邸事件が悲しい結末を迎え、2024年の新たな事件に繋がった7話。鈴木潤と瀧本蒼佑は予想通り、命を落としてしまいました。

二人なら必ず断ち切れるってそういう気がする

7話瀧本蒼佑

冴木、またやっちゃうのか〜〜〜!と思ったところでの、蓮水のコールと蒼佑の留守電。大きな犠牲を払った末に、ようやく連鎖を断ち切った冴木の姿が痛々しくも印象深かったです。

さて、時間軸は現在にとび、早々に新たな被害者が出てしまいます。
今回は、積み残しの謎と新たな謎。それに、どの人物ピースをはめるのか、考えてみたいと思います。

最終10話考察はこちら!



1.積み残しの謎新たな謎

後半戦で犯人を特定しなければならない事件は以下。

①月島未来(失踪少女)を連れ去ったのは誰?
②2017蓮見花音を階段から突き落とした人は誰?
③2024沖島マヤをビルから突き落とした人は誰?
④白骨遺体の人を埋めちゃったの誰?
⑤その白骨遺体は誰?

とりあえず、現時点で事件化している(しそう)なのはこの①〜④。④は死体遺棄は確定ですが、故意か過失かはともかく、殺人によるものではないでしょうか。
自死…ということはないような気がします。なぜなら、自死ならば埋める理由がないからです。
この犯人と被害者⑤白骨くんに、はめるべきピース(人物)は以下。

a.蓮水花音
b.神代健流
c.顔傷男
d.八木橋陽子(神代母)
e.長女 沖島マヤ
f.長男 東 優磨
g.三男 川口 悟

健流の母の八木橋は、一話きりの登場にもかかわらず、相関図に名前があるので、後半の事件のためのキーマンであることは確実。
これ、ピースをはめるのは容易だけれども、動機や人物の繋がりを考えるの結構難しい。
皆さんは、どの事件にどのピースはめますか?

2.蓮水と失踪少女

まず、現時点で①失踪少女月島と一緒にいるのは、蓮水花音らしいというのがわかりました。

6話考察で

失踪少女月島は、灰川の行動をリスペクトする者によって保護されているのではないか。
誰かが、第2の灰川十三になろうとしているのではないか。
蓮水?顔傷男?

ほなみ6話考察

こんなふうに予想していたのですが、やはり蓮水によって「保護」されているという線が濃厚になったかと思います。よって、記者の森は心配していましたが、⑤白骨は月島ではないと予想。

3.白骨神代健流としてみる

⑤白骨なのですが、5話の沖島マヤの態度に注目。

5話で森が沖島マヤに会いにいったシーン。
森が「生き残った5人」と言った時に、マヤは「5人?」と一瞬考えこむような描写があります。
(中略)
でも、逆にマヤが知っているのが、知られていない誰かの死だった場合。
生き残ったのは5人よりも少ないということも考えられます。

6話考察

6話で蒼佑が亡くなって、灰川邸生き残りの6人の子どもは5人になりました。が、5話でのマヤの態度を見る限り、2024年時点での生き残りは5人ではなさそう。

だとすると、白骨の正体は現在行方不明の「神代健流」しかいないことになります。

さらに、5話の該当シーンの後に、森に詰め寄られたマヤはこう言っています。

私だってそう。もう誰も傷ついてほしくないんだよ。自分の大事な人たちに。

5話沖島マヤ

このセリフからは、マヤは健流が死に至った経緯も知っていて、それが明らかになると「自分の大切な人たちが傷つく」と考えていると読み取れます。
つまり、健流の死には、マヤの大切な人…”灰川邸の子ども”が、何らかの形で関わっていると考えます。

故意か過失かはわからないけれど、蓮水花音、東優磨、川口悟そしてマヤののうちの誰か、もしくは全員が健流の死に関与しているのでしょうか。

そこで気になるのが3話の、灰川の死後初めて生き残りの子どもたちが集まり灰川邸事件の真犯人について話しているシーン。

悟「健流は?あいつは今も行方をくらましているんだ。やっぱり健流は僕たちのことずっと恨んでいる」
優磨「そんなわけない、だってあいつは…、自分から俺たち家族を捨てたんだから」

3話シーン

ここからは、悟はまだ健流が生きていると思っているということがわかります。
それに対して、優磨は間髪入れずに「そんなわけない」と言っているんですよね。
そうなると、優磨は健流が犯人ではない(生存していない)ことを知っているのではないかと推測します。

まとめると、白骨が健流だとすると、少なくともマヤと優磨は、健流が死んでいることを知っていそうです。

4.犯人は東優磨?

④健流が死んでいるとして、誰が犯人なのかを考えるために、改めて健流とその家族についてわかっていることを整理すると以下。

灰川邸時代(蓮見花音の証言)
・母親の再婚相手から酷い暴力を受けていた
・ある日突然、父灰川十三に反抗するようになる
・成長するにつれ、たちの悪い仲間とつるむようになる
・灰川との生活を失うことを恐れた、灰川邸の子どもたちに「出て行ってくれ」と言われ、灰川邸を出る
・蓮水に「灰川に騙されている、あいつには血のつながった子どもがいる、本当の子どもが」と言い残す
健流の母親の証言(鈴木潤巡査調べ)
・家族は母、義理の父、異父弟
・母親は健流が19歳(2011年)から会っていない
・夫とは7年前に離婚(2010年ごろ?)
・毎年母の誕生日に黄色いカーネンションが贈られてくる。母親は健流が生きていると思っている。(2017年)

健流に関する大事な出来事を、時系列整理すると
2010年ごろ母親が夫と離婚
2011年ごろ灰川が子どもたちに解散を宣言
2011年ごろ健流と母親が最後に会う
2012〜2014年 鈴木のおこした灰川邸事件

健流は灰川が解散を宣言した前後で母の前に姿をあらわし、完全に消息不明になっているようです。
鈴木のおこした灰川邸事件以前に、実は亡くなっていたということも考えられそうです。

その場合、健流の母にカーネーションを送っていたのは、健流ではない人物。つまり健流の生存を偽装していた人間がいる、ということになります。

健流の家族について気になる点もあります。
灰川邸解散のすぐ前に母親が夫と離婚していること。
2017年、母親は一人暮らしですが、異父弟はどこにいったのか。
異父弟は、母親の再婚後に生まれているので、神代よりは10歳ぐらい年下ですから、2017時10歳前後。八木橋は引き取らなかったんでしょうか。

”健流が殺された”と仮定すると犯人として考えられるのは
・灰川邸の子ども
・母八木橋
・暴力義理父
・異父弟
・灰川十三

マヤが何かを隠しているならば、やはり灰川邸の子どものうちの誰かか。健流が反抗的だったとはいえ、灰川が手をかけることはないと思います。

灰川邸の子どものうちでも、悟と蒼佑は除外しておきます。
また、蓮水ですが、前半で神代の行方を気にしてましたから、死んでいることは知らなかったと考えます。

白骨神代と仮定した場合は、自ずと④の犯人は「東優磨」しかいないのかな…と考えますが、どうでしょうか。とはいえ、優磨…死んじゃいそうなフラグ立っちまくってるけど大丈夫か?

5.マヤは誰に突き落とされたか

では、その場合③マヤ殺害の犯人は誰なのか。

犯人に出会った時のマヤは、一眼見ただけでは誰かわからないが、よくよく考えると相手がわかる、という反応でした。
さらに、突き落とされる直前は、相手に激しく謝っています。

犯人が蓮水花音や生き残りの子どもたちであれば、見た瞬間わかるでしょうから、ここからも蓮水は突き落としの犯人ではないと分かります。
白骨が神代でない場合は、「風貌が変わってしまった健流」という可能性もあります。

今回は、白骨健流の筋で考えているので、マヤが殺された理由は、
A「神代健流」を殺した犯人だと思われた
B  神代を殺した犯人を知っているため、犯人に口封じされた
のどちらかだと思います。

Aならば、八木橋陽子か顔傷男

Bならば優磨ですが、優磨自身が殺されることに怯えているので、優磨が突き落としたということはないでしょう。

ここからが結構込み入って難しい…。
例えば、「神代が優磨かマヤに殺され、そのことを知った八木橋の復讐」と考えれば、はまっているような気もするけれど、なんかしっくりこないんですよね。
黄色いカーネンションを送られる八木橋の誕生日が8月5日、マヤが殺されたのが8月6日なのは、ただの偶然ではなさそうなのですが…。

1番のしっくりこなさの原因は、顔傷男。
もう、ずっと言ってますけど、顔傷男誰やねん!!

6.顔傷男誰やねん(再び)

顔傷男の正体で考えられるのは、次の3つでしょうか。
A.神代健流
B.健流の異父弟
C.蓮水花音の関係者
D.健流とは関係ない灰川の関係者

顔傷男の立ち位置が明らかになると、事件の全容がわかるのですが、現状ノーヒントなので、もうちょっと考察材料が欲しい。

A健流ならば、健流が生き残りの子ども達を復讐していると考えられ、白骨遺体誰やねん、になります。
B健流の弟だとすると、②③④のどの事件の犯人でもいいし、または犯人を止めようとしている人物…などいくつかの可能性が出てきます。
CやDだとすると、健流絡みの事件の他に、もうひとつ事件があることになりそうです。
例えば、蓮水の母親の焼死の件が現状未解決なので、そちらに関わる人物かもしれません。

というわけで、単純なようで、複雑…。
難しい…。
来週は白骨が誰かわかるようですので、かなり事件の構図がわかりやすくなりますね。
灰川が解散した理由や蓮水が破いたノートのページに何が書かれていたか、
そして、②2017蓮水を突き落とした人物は、果たしてアリバイのなかった沖島マヤなのかも、早く知りたいところです。

* * *

灰川邸事件は、負の連鎖を断ち切ること…がひとつのテーマになっています。
灰川は、愛ゆえに、息子の潤を遠ざけ、隔離し、息子と認めませんでした。それは、皮肉にも自らの父との関係をなぞっているようにも思えます。

もしかしたら、灰川の父にも彼なりの間違った愛で息子を守ろうとしていたのかもしれない…。
お互いの想いを伝え合う機会があれば、灰川とその父の関係も、潤との関係も違っていたのではないか…。
なんて考えると、せつない。
そして、お互いの行き違いを解消した途端に亡くなってしまった蒼佑と冴木との関係の無慈悲さは、ことさら胸が痛むのです。

健流とその弟との関係は、冴木兄弟の状況に似ているので、神代事件の解決が、冴木に何らかの希望を与えてくれないかな…とちょっとだけ期待しております。

これまでの感想・考察はこちら

だいぶストリーが違っちゃってるんでしょうか?原作マンガはこちら

次回予告はこちら


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