他者への嫉妬と自己顕示欲
活躍している人をみて、周りから賞賛されている人をみて、ただすごく「悔しいな」と思うことがある。
仕事ができたり、何かに特化したスキルがあったり、そういう人が活躍している場面を見るたびに、私は何もないなとか、宙ぶらりんだなと思って少し悲しくなったりする。
それが自分と歳や経歴が近い人や、知り合いとかなら尚更強く思う。
これがいわゆる「嫉妬」なんだろうなぁと最近気がついた。
自分なりに頑張っても努力しても追いつけない人を見て、空回りしているなとか、少し虚しい気持ちになる。
ただその人と比べて「悔しい」という気持ちが湧き出てくる。
そういう時に自分はまだ頑張れていないなとか、別にできることがあるんじゃないかと考えてしまう。
自分が頑張っていることをもっと認めてほしい。
自分をもっと見てほしい。
この考えこそが、自己顕示欲だなと思う。
他者から認められている人こそがすごいという潜在意識があるのだろう。
私は過去にそういう人に憧れ、必死でそういう人になるために、そして追いつくために短期間での詰め込みをしすぎて、結果メンタルがやられた時期があった。
そういう時期があったにも関わらず、未だにそういう「すごい人」を見て、悔しいなという思いが湧き出てくることがある。
ただ、気がついたこともある。
自分は自分だ。
いくら頑張ってもできないことはあるし、逆に他の人が頑張っても辿り着けない良い面も誰もが持っているはずなのだ。
だからすべてを完璧にしようとする必要はなくて、自分のペースで歩むことこそが重要なのだ。
人生生き急いでも疲れてしまう。
疲れ切った先にあるのはさらなる嫉妬と自己顕示欲だ。そうやって空回りする人もたくさん見て来た。
そして逆に、最近気がついたのは私が他者から嫉妬される側面もあるということだった。
もっと上を目指そうとするあまり、本当は自分が十分恵まれていることに気がついていないことがある。
ある人から見れば、私がその羨ましかったり悔しいと思う対象である場合もあるのだ。
自分の悪いところは見えても、良いところは中々見えづらかったりするものだ。
だからこそ今の出来ない部分をすべて含めた自分自身を愛し、そして自分のペースで歩むことこそがより最善の未来の自分へと繋がるのだろう。
人生は長い。
まだまだ自分は良い自分になれる。
自分のペースで。