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【旅日記】in 式根島 「よい航海を」
どこか遠い場所へいつも行きたいと思っていた。
都会の喧騒を離れ、誰もいない場所へ。
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さるびあ丸。
夜行フェリーに乗ってきた。
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ネオン光る街を離れていく。
誰かといると嬉しいことがある反面、気にしなきゃいけないことや煩わしさも出てくる。
どうしても、いつも人の顔色を窺ってしまう。
自分の言動が相手にどう受け取られるか考えてしまう。
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あの時、「どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」とか「もっとこういう言い方ができたらな」と思ってしまうわけだ。
だけど、一度口から出てしまったらもう取り消せない。
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透き通るほどに綺麗。コバルトブルーに輝く海。
オフシーズンのおかげで、人は誰もいなかった。
一緒に行った友達は、まだ寒い5月の海で泳いでいた。
私は浜辺でひなたぼっこをしていた。
何もしたくなかった。ただ、寝そべっていた。
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式根島から見たいちばん綺麗な場所。
常に周りからどう思われているか気にしてしまう。
人から嫌われることを酷く恐れてしまう。
だけど、ひとたび外に出てしまえばそんなことはどうでもよくなる。
いっそのこと誰もいない場所で生活したい。
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二つの温度が合わさることでちょうどいい湯加減になる。
もっと「いいかげん」に生きたいのものだ。
「いいかげん」は「好い加減」ってね。なんちゃって。
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そんなことを言いつつ、やっぱり誰かといたいと思う。
この旅も一人では存分に楽しむことはできなかった。
一緒に来てくれた友人がいたからこそ、
共有できた喜びがある。
今の人間関係や仕事、生活に感謝して、
これからも腐らずにやっていきたい。
へこたれたり、後悔することはたくさんある。
でも、そういう感情も含めて、自分の人生を彩り、いい航海にしたいと願う。