ハーロック ベタ褒めの1話に対して、ズコー! ってなった2話。ホントに・・・
テレビアニメ、宇宙海賊キャプテンハーロックの1話が素晴らしい事をこの記事でご紹介しました。
この、1話に関する記事を書いたそもそもの理由は、3DCGの映画「ハーロック」(声を小栗さんが演じていらっしゃる)を、NETFLIXでチラッと見てみたところ、「えー、何よこれ?」という氣持ちがワキワキしまして、書いたのでございます。
その、CG映画のハーロックに対して、TVアニメの1話がすごいシナリオなんですよ。泣く子も黙る宇宙海賊、人類の敵マゾーンと一騎討ち、そんな主人公の戦いの物語の第1話なんですが、7歳の子供との約束を守るために無茶苦茶する・・・というエピソードで、ハーロックという人物像、今後の行動の動機を見事に描いている。そういう第1話だったのです。
わけのわからんCG映画に比べて、めっちゃいい! と、絶賛しました。
久しぶりに、そのままAmazonのPrime Videoで2話を見たのですが。
これがめっちゃひどい!!!! 笑
1話と打って変わって、なんじゃこれは!? っていう2話なんです。
ハーロックのかっこよさは、秘めた闘志・信念なのだ
ハーロックのかっこよさって、いわゆるそのニヒリズム的なこともあると思うのですよ。ハーロックがニヒリストって事ではないんですが・・・
もう希望がない人類、利己的な文明が蔓延して地球の環境ももう回復不可能なくらいに汚染してしまったどうしようもない人類。そういう人類がウヨウヨする地球に愛想をつかせて宇宙海賊として自由に生きている・・・ように一見みえるけど、実は優しくて熱いハートの持ち主、ハーロック。
でもその熱さは滅多な事では見せない。いつもむしろ冷たいクーリッシュに見える・・・みたいなですね。
♫ 友よ、明日のない星と知るから、たったひとりで戦うのだ・・・
という、OP曲の歌詞にもあるように。
明日のない星とわかっている。でも守るために戦うっていう。
でも、その地球の人からは悪者扱いされているっていう。
でもやっぱり戦う、っていうですね。
孤高のヒーローのかっこよさ。
胸に秘めた闘志と信念のかっこよさなんですよね。
それが、キャプテン・ハーロックです。
2話の決定的にダメなシーンを紹介します
TVアニメ宇宙海賊キャプテンハーロック第2話の14分30秒くらいからのシーン。
ハーロックの親友の娘まゆが、地球の施設でひどい扱いを受けて、広野で狼に襲われます。まゆのピンチにハーロックが駆けつけるシーン。
まゆに飛びかかる狼に、まゆの命あわや! の瞬間、崖の上からハーロックが投げたナイフが狼を一撃で仕留める!
まあ、正義のヒーローですから月光仮面よろしく月をバックに登場するのはよしとしましょう。
崖の高さは数メートルから10数メートルほどでしょうか。結構高いです。
こともあろうに、ハーロックが「とっ!」と言って飛び降りてきます。
わたし的には、この時点でちょっとびっくりコナミ。
恐れるまゆをなだめて、見送ったあと、ハーロックは「とうっ!」という掛け声とともに崖の上に飛びます。
「仮面ライダーかよ!」と突っ込みたくなる跳躍です。
違うさり方も演出しようがあったと思うのですが・・・完全に変身ヒーロー扱いの動きです。
極め付けは、その崖の上でのハーロックのセリフ。
「この地球を命をかけて守る、いや、守って見せる!」
と、モノローグ(心の声)ですが、語るハーロックの目が、ピカーっと光っちゃいます。
えー! こんなハーロックはいやだ!!
1話の渋い演出とは打って変わって、超ド級に子供向け返信アクション・ヒーローの定石キャラ行動になっちまっているじゃないですかぁー!!! っていう・・・。
こんなハーロックはイヤだー!! な2話でありました。
ハーロックの魅力は、静・動でいうと静だから!
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