水曜日は働かない -宇野常寛-

散歩がてら隣駅の路地裏にある、こぢんまりとした書店に入り、本屋っていいなぁと思いながら店内を彷徨いていると、気になるタイトルが目に飛び込んできました。

「水曜日は働かない」

私が願ってやまない生き方が示されたタイトルに心奪われ、購入しました。
いわゆるパケ買いというやつで、内容は一切知らぬまま買ったため、読んでみて初めて本書がエッセイというジャンルに括られるものだと知ったのです。

私は所謂自己啓発本みたいな書籍を読む事が多いため、正直どうなのだろうと思っていたのですが、結果的に大満足でした。

自然とその場面が頭に思い浮かぶような文章に、時々スパイスのようにピリッとした表現があり、あっという間に引き込まれました。

内容は日常のできごとから、映画の評価まで多岐に渡り、こんなに深く考えることができたら、日々がどんなにも色鮮やかに映るのだろうかと憧れのような感情を抱きました。

そして、個人的に刺さったのは、フリーダムファイターという言葉でした。この言葉自体は第一部の最後に一度出てくるのですが、読み終えて振り返ってみると、あらゆる分野で自由を模索しているように思えるのです。
社会からの、過去からの、今からの自由。 

私も凝り固まった思考から、自由になれるよう、より深く考えながら生きていきたい。そう思わせてくれた書籍でした。


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