2018年、はじめてホントにやってみた!「こどものまちミニカワサキ」!
あっという間にやってきた前日準備でした。いよいよ明日、という夜の川崎市民プラザでは、薄暗い中あちこちで準備を進めていました。
「ミニK(通貨)の数圧倒的に足りなくない?」「カラーのコピー用紙どこに売ってるかな・・・」「もう18時回ってるけど(しかも土曜日)印刷どこでやったらいい?」「景品のお菓子たりなくない?」・・・挙句に「なんか熱出てきました‥帰った方がいいですかね…??」
色々と詰まってないことが露呈して大人は半分パニックなんですが、そんな様子をこどもたちに晒して一緒にパニックになっても仕方ないわけで。なるようになるしかない。いよいよ本番!
朝になってみると、大人も子どもも、意外と冷静。黙々と準備をはじめます。10時のオープンを目指して準備をすすめます。
いよいよオープン!バスが来るたびに親子が押し寄せる!
会場の川崎市民プラザは、駅から遠いので、バスでの来場が多い場所なんですが、バスが来るたびに親子が押し寄せてくるのです。10時のオープン前には長蛇の列!大人達恐れおののきます、だ、大丈夫か!?
でも、もう10時!行こう!オープンだ!オープニングセレモニー担当の二人が、テープカットするんだって。カラフルなふうせんで彩られたゲートは、子どもがくぐって入れるサイズになっています。いよいよオープン!
お客が来ない。そりゃそうだ!
オープン直後、「いよいよお客さんが来る!」と待ち構えていた店主たち。お客さんが来ないのです。
え?
なんで?
一方、その状況に気付いたあんどぅは半分パニックになっていました。お客さんがお金をもっていないのです。
え?
え?
まちに入る前のお客さんに、お金を渡しておくのを忘れてたのです…!というか、そうしなきゃというところに考えが至っていなかったのです。だから、まずお客さんは「お仕事」をして稼ぐところからスタートしないといけなかった。あんどぅ叫ぶ「お客さんにお金を配ろう!!」
!!
苦笑いしかない!最初のトラブルでした。
楽しむ子ども達!
当日の子ども達の様子は、ミニカワサキのブログ内のGalleryで紹介していますのでのぞいてみてくださいね。
https://www.minikawasaki.info/gallery
保護者に理念を伝えたい!「大人学校&大人ガイドツアー」
最初のこの年は「クラウドファンディング」にもチャレンジしていました。その目玉が「大人ガイドツアー」。子どもしか入れない「おとな口出し禁止エリア」の中に、唯一入れる「大人ガイドツアー」への参加権です。
こどものまちの準備を重ねていく中で、「こども」と向き合ってやりたいことを引き出していく部分と、企画に関わっている大人だけでなく、「すべての大人」に伝えたい子ども達への対峙の仕方を、「ミニカワサキ大人学校」という形でお伝えする企画をセットにしました。
クラファンの返礼品としてだけではなく、当日参加も可能でした。
初めての「ミニカワサキ市長選挙」
「市長選挙」は、ミニヨコハマの仕組みをまねて、やってみたら面白そう!と導入してみることにしました。市長はどんな役割なのか?大人は何となくわかっているものの、この時子ども達はあまりはっきりと意味が分かっていなかったのですが、「えー!やってみたい!」と3人が手を上げてくれました。それぞれに「公約」を掲げて、演説も行いました。演説は、子どもだけでなく、たくさんの保護者も見守る中で行われました。
開票の結果、立候補してくれた3人は、「市長」、「副市長」、「議長」という役割に。
ミニカワサキ市長と、(本物の)川崎市長の対談が実現!
大人スタッフのメンバーの計らいで、オフだったはずの川崎市長が、スケジュールの隙間を見てミニカワサキに立ち寄ってくださいました。
ミニカワ市長選挙の開票が行われたあと、市長と感激の対談を実施。
2日間の来場者は、1日目150名(午前11時時点で定員に達したため、入場を制限)、2日目200名(150人の定員になったものの、退場者分入場をできるようにして対応)という結果でした。
大人的にヒットだったエピソードは…
・お客が来ないからとタクシーは最初の3分で廃業を決めた
・カブトムシ屋さん大人気、だけどアクアビーズが乾かない!
・ミニヨコハマのスタッフさんが宝くじやさんで大儲け
・紙飛行機屋さん売れなくて廃業しかけたものの見事復活
・後半、起業を喚起できるかどうかが鍵になる
・市長、2日目の「公約」が上手く稼働せずぐだぐだ
などなど。
振り返り…とりあえずやってみた、来年は…?
後日振り返りの会を実施。子ども達は「残った商品」などがあたるビンゴゲームでワイワイ。
保護者と、ミニカワサキの期間中の子どもの様子や、大人スタッフ自身が感じた想いを話し合っていました。
終わった直後、子ども達は「来年もやりたい!」「次は~のお店がやりたい!」ワクワクが止まらないで押し寄せてくるのがわかりました。そして保護者や、大人スタッフから、「おとな口出し禁止」の可能性や、「やってもいいよ!といわれる環境」の可能性が語られていきました。
いやー。やってよかった。
やってみないとわからない。
こんな景色が見られたのか!
疲労困憊しながらも、アドレナリン出まくっていた大人達。子ども達や保護者の声に後押しされて、まずは、2019年開催に向けて、助成金を申請してみることになり、2018年が暮れてゆくのでした…。
【参考】
2018年10月12日掲載 タウンニュース川崎高津区版 掲載
起業や選挙、真剣に街づくり初「こどものまち」に300人
2018年11月5日掲載 東京新聞 東京すくすく
「こどものまち」へようこそ 主役は僕たち、私たち! 働いて遊んで楽しく成長