メディア露出で問合せは増える?日経産業新聞など4媒体に露出したPR戦略と効果を大公開
こんにちは。山下です。
広報関連の投稿をお引っ越しするといいつつ、やはりもう少しnoteで続けていこうと心変わりしました笑
最近、すごく思うことがあります。
それは、「書けない!」ということ。
私は、「書けないなんて無いよ~」というのがモットーで、「誰でも書けるようになるにはどうしたらいいかな?」というのを常々考えていたので、まさか自分がこんなに書けなくなるとは...!
なぜ書けないのかというと、単純に時間が無いのです...。
とはいえ、発信頻度は高めていきたいので、時間の最適活用について突き詰めていきたいと思っています。
さて、今日はメディア露出について書きます
多くの広報の方はメディア露出したい!と思っていらっしゃいますよね?
では、質問です。
メディア露出をしたらどうなりますか?
この質問を実際に会った方にしてみると、うーん...と悩まれた後に、
「多くの人に知ってもらえる」
「問い合わせが来る」
という回答をいただくことが多いです。
メディア露出するとどうなるかについては、意外と具体的な希望やイメージをお持ちの方が少ない印象があったので、この部分をディアメメィアの自社サービス「DearMedia」ローンチの実例を用いてお伝えします。
まずは、DearMediaの概要やサービス開始(発表日)です。
◼️サービス名
DearMedia
■サービス概要
メディア運営時に発生する外部のライターやカメラマンなどへの「発注書」と受領する「請求書」を自動で作成し、管理と制作進行を集約できるRPA
◼️サービス開始日
2018年8月23日
◼️プレスリリース
編集部の業務を楽にする「DearMedia」正式サービス開始!「発注書」「請求書」を自動で作成、管理と制作進行をクラウド上で簡便化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000029523.html
今から約1年ちょっと前にサービスを開始しました。
メディア露出の目的
DearMediaは、メディアの編集部向けサービスだったため、お客様=メディアでした。そこで、まずはメディアにDearMediaというサービスがあることを知ってもらうこと。そして、信用を獲得することがメディア露出の1番の目的でした。
副次的な目的として、興味を持っていただけるメディアがあれば、問合せにつながればという狙いもありました。
狙ったメディア
IT系サービスのローンチ時に露出の可能性があるメジャーなメディアは下記5媒体です。
・日本経済新聞(含:関連紙)
・THE BRIDGE
・TechCrunch
・CNET
・INTERNET Watch
なので、必然的にこの5媒体へのアプローチは決定。
そして、今回の目的は信用獲得のためのメディア掲載なので、「信頼度の高いメディア」に掲載されるという縛りがあるため、ニッチなメディア等へのアプローチには力を割きませんでした。
媒体ごとに伝え方を考える
目的とアプローチ媒体が決定したら、記者さんへ伝えることの整理が必要です。
上記5媒体はそれぞれ特徴があります。
媒体の特徴が違うということは、媒体の方針や記者さんの関心が違います。つまり、同じニュースでも日経新聞に掲載される理由と、INTERNET Watchに掲載される理由は違うということです。
そのため、同じニュースでも、それぞれの媒体に合わせた伝え方が必要です。(同じニュースでも2種類のプレスリリースを書いたりする場合もありますよね)
DearMediaに関しても、それぞれの媒体に則した伝え方を決めました。
・日本経済新聞(含:関連紙)
→クラウド・RPAの文脈を強めに伝える
・THE BRIDGE
・TechCrunch
→スタートアップ企業のサービスという面を伝える・CNET
・INTERNET Watch
→新サービスという側面をストレートに伝える
この「伝え方」の部分は、とても大切です。
せっかく興味を持っていただけるはずのネタも、伝え方を間違えると「自分の媒体とは合わない」「今自分の媒体に必要なネタではない」という誤解を招いてしまいます。
機会損失を防ぐためには、狙った媒体の特性に合わせて、伝え方を変えていくことが必要になります。
実際にどのように話をしたのか
「伝え方を工夫しなければいけないことは分かった。けれど、実際にどのように喋ったら良いのかがよくわからない・・・」というお声をいただくことがあります。
DearMediaの場合は、まず、「新しいサービスを始めたので、少しお話を聞いていただけませんか?」や、「新しいサービスを開始したのですが、ご興味はありませんか?」とメディアさんにお声がけしました。
そして、実際にお会いした際や、メッセンジャーなどで、どのようなサービスなのかをお伝えしました。
具体的には、簡単にサービスの概要を説明した後に、「請求書は請求する側が出すものだ」という概念を変えるサービスだという部分を丁寧に説明しました。
記者さんへお話をする際の一番のポイントは、「伝えたいことを絞る」ということです。
機能面などはプレスリリースを見ていただければわかることが多いはずなので、実際にお伝えするときには提供するサービスの核となる部分を理解していただけるような説明の仕方が必要になります。
メディア露出結果
記者さんにサービスの説明をした後の反応は、「便利そうっすね!」などでした。
掲載されるのかされないのか、どちらか判断がつきにくい反応でしたが、実際には5媒体にアプローチをして4媒体に掲載されました。
【掲載された媒体】
・日経産業新聞(日経新聞へアプローチ)
・THE BRIDGE
・CNET
・INTERNET Watch
【掲載が見送られた媒体】
・TechCrunch
1媒体へ掲載されれば合格だと考えていた中で、4媒体への掲載となったので、結果は上出来でした!
メディア掲載で得たもの
まず、メディアに掲載されて一番良かったことは、今回の目的でもあった「信頼」を得ることが出来た部分です。メディア掲載されたことによって、「マスメディアの厳しい目で評価されたサービス」という認識を得ることが出来、営業活動でもアピールできるようになりました。
では、一番気になる問合せが増えたり認知が拡大したりしたのかという部分はどうでしょうか。
結論から申し上げると、実際、このメディア露出が問合せにつながったという肌感覚はありませんでした。
やはり、メディア露出が直接問合せにつながるということはそう多くはないということを実感しました。(消費財などであればお話は別かと思います)
また、認知の部分も同様です。この4媒体に露出したことで「DearMedia」が有名になったという実感はありません。
もちろん、ディアメディアのことを知ってくださっている方々で、ニュースをご覧になった方はいらっしゃいますし、反応もいただきました。
しかし、このニュースをみて記憶に残るくらい「DearMedia」を認知した見ず知らずの方はそう多くはないと考えています。(ただ、ニュースを発信しなければ、「そう多くはない」どころか0です。)
問合せや認知の拡大は一朝一夕に成し得るものではないので、1度のニュースやメディア露出ではなく、継続的に発信・露出をしていくことが大切です。
この部分はディアメディアとしても課題だと考えています。
DearMediaに関するニュースはそう多くないので、そこだけに頼らず、会社として発信をしていく必要があります。
このnoteもそのような課題感からはじめた発信です!
まとめ
・ディアメディアがDearMediaのメディア露出で得たものは「信頼」
これは、目的通りだったので、DearMediaサービス開始のメディア露出としては大成功!
・問合せや認知拡大には1回のメディア露出ではなく、継続的な広報活動が必要。