非連動提灯の有用性について②(ミニ四駆)
前回に続き、非連動提灯の有用性について書いていきたいと思います。
前回は主に連動提灯について、メリットデメリットを書きましたが、非連動提灯はというと。
まず、非連動提灯は当たり前なのですが、スラストに影響のない提灯ということ。
スラストに提灯が影響しない、ということは、提灯の役割がマシンの姿勢制御とマシンの制震にのみ寄与する、と読み替えることができる。
連動提灯のようにスラストに影響を及ぼさないので、一見すると、連動提灯の方が優れている、と思われがちだけど、そうではない。
まず、非連動提灯は、着地時の提灯の跳ね上がりや、左右の揺れ、等、常にローラーと提灯が連動する、不確定要素がない。
つまり、マシンの安定性、再現性に寄与しやすい、ということ。
これがめちゃくちゃいい。特に、強いマシンは毎回同じ走りができて、それを実現できるのが非連動提灯といえる。(抽象的なんだけど)
では、非連動提灯は、どうやって、マシンを低く飛ばすのか、どうやって、コースにねじ込むのか。
これは、マシンのデフォルトのスラストとローラーセッティング、提灯の開口スピード、開土調整で姿勢をコントロールすることで対応可能である。(可能と書いたけど、つくり込みが必要)
特に、提灯の開口スピードは、フロントローラーのステーから独立しているため、機敏に開くので、これを有効に活用し、ジャンプの際は、射出早期に姿勢をコントロールできる。
一方で、非連動提灯は、スラストに影響しないゆえに、スロープジャンプ時やLCのスラスト移行には特に注意したいし、着地時もある程度デフォルトのスラスト確保がないと、コースに弾かれてしまう。
また、提灯とローラーステーが連動していないため、提灯の基部支点をどこに置くか、ということも重要だし、提灯の開度調整も実はシビア。
非連動提灯の有用性を書きつつ、実は、調整にコツがいるのだけど、提灯を着けずにマシンを走らせてみて、その状態からこうしたい、をシンプルに実現できるのが、非連動提灯というとその良さを想像できるのではないか。シンプルゆえに、調整が、難しい、けど、挙動は素直で、現場のトラブルシューティングにも強いし、再現性が高い走りができる。
連動提灯は、提灯なしのマシンから、連動提灯をつけると、よく走る、のだけど、コースの難易度が上がったり、マシンスピードが上がったりした際に、何をどうしたらいいのか、という、原因や改善策の根本を突き止めにくい。なんとなくうまくいくな~、なんだけど、これはフレキに似た感覚なのかな。
あとは、好みなんだけど、再現性、安定性、素直な挙動、ひっくるめるとマシンコントロールに長けているのが、非連動提灯、ということ。
どうでしたか。
連動提灯に行き詰まったら、ぜひ非連動提灯をお試しあれ~。
今回はここまで。次回は、非連動提灯で作るマシンを考えてみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!