騙されてはいけない
最近、私が思うことであるが、大衆を賢明にするという使命を忘れ去ったマスコミが、大衆を愚かにしているように思えてならない。
大衆が自ら的確な判断をするために、その材料や内容、ポイントを提供すべきであり、大衆から判断するという権利を奪い去ってはいけない。
マスコミがともすると陥りがちな錯覚は、自分たちが国民全体の代弁者であり、自分たちが正義そのもであるとの思い上がりである。そこから、国民の代わり自分たちが判断して、一つの方向へと国民を誘導しようとする姿勢である。大衆を賢くするのではなく。大衆を馬鹿にし、見下し、愚かにしているのは、マスコミ自身である。大衆が愚かなままで、大げさな報道で、視聴率が上がった方が、自分たちには都合いいのかもしれない。
そのために世論を形成し、空気を作り出し、煽り立て、小さな嘘がだんだん大きな、取り返しのつかない嘘となってしまう。そして、その結果については全く責任を取ろうとはしない。大衆がどうなろうと知ったことではない。それは国民によって選択された政治が悪いのだというのだ。でも、そう持って行ったのはマスコミである。マスコミが責任を感じ、責任を取るべきである。
ムードを作り上げ、国民を扇動し、結局政治はそれにおもねることになる。戦争を賛美し、国民を戦争へと駆り立てのはマスコミである。そして敗戦となると、手のひらを返し、それまでの政治は軍国主義的政治だと批判し、平和主義を掲げて、民主主義の旗手として、国民を扇動し始めた。民主党政権誕生の時も、コロナ禍における国内の空気つくりも、マスコミの過剰なまでの扇動と煽りの結果である。
そして、今また同じようなことをしようとしているように、私には思えてならないのだ。
大衆は、マスコミに騙されないように、一部の政治家に騙されないように、一部の企業家に騙されないように、自ら賢明に判断しなくたはならない。
言ってみれば、ここでいうところのマスコミや、一部の政治家、企業家は詐欺と同じなのだ。犯罪者なのだ。騙されてはいけない。一呼吸おいて、冷静になって、客観的に、自分の頭で考えることが大事だ。
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