発達障害ネキ、障害年金を受給するの巻

 障害年金。これがあるかないかで職業選択の幅が広がるか狭まるか決まる方も多いと思います。なんせ大概の障害者雇用は驚く程薄給。週5で働いて月収13万なんてところもザラにありますからね。
 だからといって人並みの給料を貰おうと仕事を探しても、営業職や介護職、運転が要求される仕事や資格が必要な仕事ばかり。そもそも週5フルタイムが前提なので、障害持ちにはなかなか厳しいものがあります。
 ならどうするか。
 その中の答えの一つ、障害年金を貰って薄給でも生活できるようにしよう!と思って社労士さんに依頼をした話を今回はしていきます。



【私のスペック】


・二十代後半
・女
・強めのASD。ADHDもあり
・鬱(最近双極性障害の疑惑が出ている)
・去年の5月まで働いていたが鬱になって辞めた。今は就労移行支援に通っている
・精神障害者福祉手帳3級持ち
・先日障害厚生年金2級受給が決定した
・AQテストにて社会的スキルのなさとコミュニケーション力のなさで10点満点中10点を出した


【そもそも障害年金って?】

 障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。(厚生労働省HPより)

 ちゃんとした仕組みについては詳しく説明してくれるサイトが沢山ありますので、そちらを見てください。相談室(障害者相談支援事業所)の方に話を聞くのも手です。

 とりあえず「これ受給できると二ヶ月に一回お金もらえるんだ〜」くらい分かっていればOKです。この記事の話についてこれます。


【社労士さんに仕事を依頼する】

 別に一人で出来る方はいいのですが、私は初診が今通っている病院じゃなかった(県も違う)ので初診日証明書類を頼むのが大変だったのと、相談室の方に勧められたので社労士さんに諸々やってもらう依頼をしました。手付金一万円、成功報酬は受給額の二ヶ月分(+税)です。高いと思う方もいるかもしれませんが、私は自分でやろうとすると確実に面倒くさくなって放り出す自信があったので、これくらいのお金で済むなら任せて良かったなと思っています。
 
 社労士さんはほぼ全ての事をやってくれますが、依頼人がやらなくてはいけない事も少しだけあります。それが「病歴・就労状況等申立書」を書くための聞き取りに答える事です。
 この申立書は発病したときから初めて医師の診療を受けることになった経緯やその後の受診状況、治療の経過などを書くものです。私の場合は発達障害という生まれつきの障害なので、幼い頃からこういう事に困っていました、こういう事で躓きがありましたというのを今に至るまで書いてもらいました。
 聞き取り自体は一時間程で終わりますが、自分のありのままと向き合うので疲れる人は結構いるみたいです。社労士さんにも「メンタルにくる人もいるからその日一日空けておいてね」と言われました(私は自分語りが大好きなので特に負担には思いませんでした)。
 障害年金が通るかはこの申立書と医師の診断書にかかっています。なので、この聞き取りの際はできるだけ細かく答えるようにすると良いです。私の場合は事前に質問事項をメールで送ってもらったのでスムーズに話せました。


【障害年金が認定されるまで】

 社労士さんが書類をまとめて年金事務所に提出すると、大体三ヶ月くらいで結果が送られてきます。不支給なら再度申し立てをしたり一年後を待ってまた新しく申請したりと色々(お金かかる事も含めて)あるのですが、受給できたならあとは初回振り込みを待って社労士さんに報酬を支払っておしまいになります。
 私は一回目不支給で、一年後にまた申請をしたところ受給が決定しました。ちなみに一回目の時再審査請求をしていたので社労士さんに追加で三万円支払っています(この再審査請求が通っていれば成功報酬も受給額の三ヶ月分に上がってました)。
 一般雇用で働いていた一回目の申請の時は不支給だったけれど、無職かつ鬱にもなっていた二回目の申請では障害厚生年金2級を受給できたので、病状が重いタイミングで申請をするのは重要かなと思います。


【まとめ】

 私は社労士さんに頼んで良かったと思っています(派遣会社と退職日関係で揉めた際も助けてくれましたし)が、最初にも言った通り全部自分でできるならそれに越したことはないです。お金かかりますしね。
 でも、時間があまり取れないという方や手続きが面倒という方は社労士さんに任せるのがおすすめです。
 そもそも社労士さんにどう探せばいいのかわからないよ〜という方は相談室(障害者福祉支援事業所)で相談するとスムーズに事が進みます。

 まあ結局障害年金もらわなくても生活できるくらい働けて稼げるのが一番良いのですが、こういう生き方もあるよ、というお話でした。

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