アーティストが作品をつくる過程を鑑賞するミュージアム|食べるアート【Cycle】 #1
こんにちは。フードアーティストのちゃんみねこと、小山嶺子です。
このマガジンでは、『お題をいただいてから、食べるアートが完成するまで(実際にお客様に食事をしていただく)までの制作プロセス』を音声配信と写真、文章で記録しています。千葉県市川市のミュージアム「A・Mue (エ・ミュー)」さんとのコラボ企画です。
このプロセスに興味を持っていただいた方は、18名様限定で、実際に食べるアートをご体験いただくことができます!
どのようにして、フードアーティストが作品作りに向き合っているのか・・・リアルタイムでお楽しみください♪
そもそも食べるアートってなんなん?
ところで・・・そもそも食べるアートってなんなん?と思われた方が多いですよね。
美味しい食事やトークを楽しむだけでなく、企業様や個人の“誰かの物語”を食体験として表現しています。
お皿に乗せて提供するだけではなく、テーブル一面に、料理やおもちゃも一緒に盛り付けてしまうのが、ちゃんみね流。
食のプレゼンテーションだとか、ライブペインティングだ!なんて表現されることが多いです。体験された方々には、親しみを込めて“食べるアート”と呼ばれています。
コンセプトは、『空腹を満たすためだけでなく、“生き方そのものに栄養が行き渡る”』です。
まるで、映画や良本に出会った時のように、あなたの人生観に大きな変化が起きるアート体験を目指しています。もちろん、食べて美味しい体験ですよ♪
食べるアートのことをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
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でも・・・たった一回の食事でしょ?わざわざ、完成までの過程を発信していくことに意味あるの?
※ここからは、ラジオでもお話しています。音声の方が聞きやすい方は、こちらをお聴きください♪
ラジオで聴きたい方はこちらへ
やっぱり文章でしょ!という方はこちらへ
「ゼロの状態から、企画をして、食材を集めて食べるアートが出来上がって、食後アートに至るまで」を発信する!
“アート”と言えど、一度限りの食事です。一体なぜ、そのように手の込んだプロジェクトに至ったのでしょうか?
これには理由があります。
アーティストと言っても、様々なジャンルの方がいます。
画家、陶芸家、彫刻家、どんなジャンルであれ、多くのアーティストは、たくさんの時間をかけて試行錯誤しながら物作りをしています。
アーティストが、日々を生きて、感じた情や実際に目で見たもの、香り、人から聞いた話や気付き、人生で体験したこと、全てが作品に写っていくものです。
それは、良い素材を使う、良い道具を使うということよりも、実はとても重要です。
もちろん、そんなアーティストばかりではないですよ!
完成した作品がとても晴らしく、鑑賞者が涙を流してしまうようなものが、実は意外にもあっという間にでき上がったもの!という場合も、もちろんあります。
そこで、今回のプロジェクトの企画をしてくださっている藤田あかねさんからご提案いただいたんです。
そこで、出来上がった完成品だけが作品ではなく、『物ができるまでの過程自体が作品である』という考えを広めるべく、音声配信とnoteのマガジンを始めました!
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料理というと、写真や動画の方が向いているのでは?
一般的には、料理って・・・やっぱり視覚的に楽しいものだと思います。インスタやYouTubeで見る華やかな料理はテンションが上がりますよね!
ですが、食べるアートの場合、料理を作り始めるまでのプロセスが、まぁ〜〜〜〜〜長いのです。
そこが、一般的な飲食店や料理研究家と呼ばれる方々と違うところです。
“コンセプトやテーマ、食材を何にするか”を決めるまでに、1ヶ月程費やします。その間は、全くもって華やかな絵面はないのが残念(笑)
絵面としては、ほとんど、デスクに向かって、落書き帳に、ネタをメモしているか iPadで、動画やメモにして世界観や頭の中の考えを可視化してみたり・・・という感じです。
そのため、ほとんど体は動かないで数時間過ごすみたいな・・・地味すぎるプロセスが実際の裏側です。
いわゆる映えを意識しすぎてアウトプットしてしまうと、楽しみも減ってしまい、本末転倒です。そこで、素の考えを共有できる、音声配信をメインに発信しています。
結局、音声を収録前に一旦、台本をメモするので、noteには【文章】と【ラジオ版】両方を載せることになりそうです(笑)
華やかなものが出来上がる過程は、本当に地味です!ですが、最近流行りのアート思考を取り入れたい方にオススメできるかも?
実験的ではありますが、また一つ、アートの楽しみ方を提案できるなと、取り組んでいます。
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ちなみに余談ですが
実はちゃんみねは、今でこそ料理の人ですが、大学は建築専攻だったのです。
当時、設計の授業で「ミュージアムをつくる」という授業があり、『覗き穴』というタイトルの変態的なミュージアムを提案したことがあります。
「大小無数の穴が空いた部屋がいくつかあって、その部屋がアーティストのアトリエになってるんです」
そこに住む人もアーティストもいるし、たまにしか来ない人もいる。
部屋にはいるけど、ずーっと漫画ばかり読んでて、いきなり絵を描き始める人がいたり。かと思いきや、いつ覗いてもひたすらずーっと絵を描き続けてる人がいたり。
完成した作品じゃなくて、アーティストが作品を作るのを鑑賞するミュージアムです。
形は違えど、まさに、このマガジンのようです!
10年程前のちゃんみねは、まさかアーティスト側になるとは思ってなかったですけどねっ。
それでは、今日はこの辺で。
次の更新をお楽しみに〜!
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Live, Love, Laugh, and Be…HAPPY.
2022.06.29
Mineko Koyama
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