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「普通」着替えるでしょ。

長年っていうか、人生の半分は一人暮らしな私。
ワンルームマンションで、ユニットバスで、「おはよう」も「おやすみ」もないのが普通。
認知症グループホームでは、一人暮らしになった人が入居しているのがほとんど。
なのに、日本人の高齢者の理想?の習慣を求められる。

トイレで着替えない

「普通、トイレで着替えないでしょ。」
「あの、私、朝トイレで着替えてるんですけど。」
「???」

着替えるのを、とっても嫌がる人が中にはいる。
「ギャー!嫌や!!」と叫んだり。
介護職員の腕を掴んで爪を立てたり。
手足をバタバタさせて、叩こうとしたり。
ベッドに到着するとすぐ横になって、着替えたくない人もある。

そんな時、トレだと落ち着く場合もある。
だって、ユニバーサルトイレだから、持つところいっぱいある。
バーに捕まってもらって、「大丈夫やで」と言う。
ズボンとパンツをはきかえる。
座るのが不安定な人は、上の服も。
右手、左手と、バーを持ち返てもらう。
「しっかり掴まっててな。」って。
そうすると、「ギャー!」と怒ること、ほぼない。
なんでか知らんけど。
ベッドやったら持つところ少ないから、不安なんやろうなぁって。

着替えない、トイレで着替える、嫌がっても部屋で着替える。
どこで着替えようが、着替えなかろうが、本人が気持ちよくベッドに入れたり、気持ちよく朝起きれた方が良くないかい?

パジャマに着替える

「普通、夜寝る時はパジャマに着替えるでしょ。」
「私、パジャマ持ってませんけど。」

認知症グループホームに入ると、寝る時にパジャマに着替えて、朝起きたら洋服を着る。
一人暮らしの私に、そんな習慣はない。
休みの日なんかは、1日中同じ服で部屋にいる。
ほぼ1回も着替えない。
あ、コンビニ行く時に下着つけたり、化粧くらいするけど。

男の人やったら、ステテコやパンツにシャツだけって人もあると思う。
奥さん亡くなって、長年一人暮らししてたんやったら、パジャマに着替えるの、キツイんちゃうかなぁ、って。
ま、家族と暮らしてても、パンツ一丁で家の中におる人もあるけど( *´艸`)

私、絶対嫌やもん。
寝る前に服着替えたら、眠れへんわ。

どうも介護職員の「普通」は、一人暮らしの「普通」ではないようだ。
も少し、自由度を広げてもええんちゃうんかな、って。

#未来のためにできること