おしゃべりしたいのよ♬
「ほうれん草は栄養があって体にえぇよぉ♡」
「???、何言ってるか分からんわぁ。」
「今、笑うとこやでぇ。
滑ったなぁ、さぶぅ~(*ノωノ)」
私が言ってること(自称オヤジギャク)が、何を言ってるか分からない。
それは、認知症でなくても「分からない」と思う。
でも、なんか楽しい。
認知症グループホームにいると、そんな時が多々ある。
分からんわ
「何言ってるか分からんわ。」
「この人、何言ってるかさっぱりなのよ。」
そう声をかけられた時、
「私もようわからんけど、○○みたい。」
をよく使う。
「私もようわからんけど、なんか仕事の話しみたいやでぇ。」
「私もようわからんけど、なんか愚痴ってはるわぁ。」とか。
そう答えると、相手に通じてない言葉を言った人も、その人を理解しようとしている人も、なぜか互いに納得してるの。
「なんや、仕事の話しなんやね。
昔の男の人は仕事熱心やったもんなぁ。」
「へぇ、そうですねん。」
とかなって、話しが通じたりもする( *´艸`)
エイヤ~!ガシャーン!!
「あ~ぁ。
またコップ投げたんやねぇ。」
自分の力で立つことが難しい。
言葉も十分に発話できない。
さて、自由に動かせるのは…。
そうだ手がある!
そこで、エイヤ~!とばかりに力を振り絞ってコップを投げてみる。
そうすると、絶対に職員がすぐ傍にやってくる( *´艸`)
「おしゃべりしたい」の表現はその人それぞれ。
横を通ると手を握って離してくれなかったり、コップの水をまいたり、投げたり。
で、コップを片付けて水を拭いて。
横に座って一緒にテレビ見る。
「スイカ美味しそうやなぁ。」とか言いながら( *´艸`)
これが介護の仕事?なのかなぁ、とか思いつつ。
キッチンがお好き♡
「なに、ぼぉ~っと立ってんの?」
「なんか用事?」
キッチンにいると、横や前に入居者さんが立っているときがよくある。
少しでも言葉でコミュニケーションができる人は「何か手伝おうか」や「トイレ」や「痛い」と言ってみたりする。
本当の意味は違うんだけどね。
多分、心にぽっかり空いた穴を埋めるために、そこに立ってる。
立ってたら、誰かが話しかけてくれるんじゃないか、って。
ずっと一つの場所で過ごすしかない。
そんな環境だから、職員や周りの人をじ~っと見つめて観察する。
その視線から少し逃げたい時、介護職員はキッチンに引きこもる。
で、それを狙ってキッチンにくるみたい。
だって、チャンスやもんなぁ。