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流れ流されエレナとミネコさすらいの高砂流し体験記


2023.7.22

「流れ流されエレナとミネコさすらいの高砂流し」無事終了しました!

出発前の集合写真

思い起こせば1年前、突如この企画の話が私のところやってきました。

始まりは昭和が大好きなアーティストのワシオエレナさんが去年の4月にTentofuで「昭和ノ街ヲ彷徨ヘバ…」という作品展を開催したことから。

ワシオエレナさん

この作品展から派生して、アコーディオンが弾けるエレナさんが昭和レトロな香りが漂う高砂の街で流しをしてみては? という企画をTentofuの衣笠さんが思いつき、もうひとりギターが居るといいね! ってことになり、私もご一緒することになったのだ。介護施設のレクリエーションで昭和歌謡をギターで歌っていたし、私も昭和好きなので立候補して。

本当は去年の7月30日に開催予定がご時世的なことで延期になってしまい、丸1年かけてリベンジ開催!

しかし情報解禁の翌日に私が転倒し、あわやまたお流れか!? となったのだけど、「これは何としても流したくない!」と私のワガママを突き通して開催。一見痛々しく見えますが、心は元気! また、ありがたいことに私の身の周りのケアをしてくださる付き人が見つかり、参加者の皆さんと15時30分Tentofuスタート!

1軒目はかき氷が大人気のワークショップカフェ「まどいせん」さん。

町家の可愛らしい店内にはすでに大盛況!

それぞれ食べたいもの、飲みたいものをオーダーしてから流しました。

フライヤーのビジュアルに近い1枚
シフォンケーキも美味しそう

①エレナ&ミネコ「男はつらいよ」
②エレナ「テネシーワルツ」
③エレナ「白い色は恋人の色」
④ミネコ「赤いスイトピー」
⑤ミネコ「オー・シャンゼリゼ」
⑥エレナ&ミネコ「遠き山に日は落ちて」

ラストの曲には歌詞にまどいせんが出てくる事でエレナさんが提案してくれた「遠き山に日は落ちて」可愛らしい店内に爽やかな風が吹いたでしょうか。

まどいせんには、何と西表島在住の友人が里帰りしていたことから遊びに来てくれました! 会えて本当に嬉しかった。

負傷兵みたいでお恥ずかしい…

2軒目は高砂駅前にある「宮先酒店」さん


毎週土曜日は16時から歌えるそうです
立ち飲みですが椅子もあります

カウンター席の店内にはミニステージもあり、毎週土曜日は16時から誰でも演奏して歌えるそうです。常連さんが私たちが流した後に熟練の弾き語りを聴かせてくださいました!

立ち飲み風ですがアットホームで入りやすい酒場でした。

①エレナ&ミネコ「男はつらいよ」
②エレナ「煌めく星座」
③エレナ「結婚しようよ」
④ミネコ「酒と泪と男と女」
⑤ミネコ「真っ赤な太陽」
⑥エレナ&ミネコ「知床旅情」

このお店で流しを見た方が、次にどこでやるのかを尋ねられ、何と次の店に前乗りするという出来事がありました。素直に嬉しい!

3軒目は駅前から商店街へ。何とも味のある、むしろ味しかない大衆酒場小南酒店へ。

こちらの酒場にも何故か奥には演芸場のようなミニステージが。良過ぎる。こんなステージ憧れるわ! 

大衆酒場らしい賑わいの中で、おでん(めちゃくちゃ美味しい)やお酒等のドリンクを各自オーダーしてスタート!

①エレナ&ミネコ「男はつらいよ」
②エレナ「どうにかなるさ」
③エレナ「星影のワルツ」
④ミネコ「浅草キッド」
⑤ミネコ「天城越え」
⑥エレナ&ミネコ「悲しくやりきれない」

昭和で時が止まったかのような店内に一服の清涼剤のように爽やかなエレナさん。リアル昭和生まれの私は泥臭い昭和を体現しました。

天城越えに力が入り過ぎて、女の情念を超えた狂気を表現してしまいましたが、何か憑き物が取れたみたいにスッキリしちゃった♡  

お会計が良心的すぎて不安になりながら最後の店へ。

スーパー付き人ジャンボさんのボディガードぶりに感動

最後のお店はビックリするほどお酒の種類が豊富なセイエイカンさん。

特に焼酎がオススメということで黒糖焼酎の試し飲みセットをいただきました。他にも梅酒お試しセット、リキュールお試しセット、ラム酒お試しセットなんかもあり、それぞれの好きなお酒を楽しみました。

シャンデリアが美しい
私にセレクトしてくれた黒糖焼酎3種

またフードも絶品!! 

最後の場所はゆったりまったりと。

ギター女子の憧れ(自分調べ)moon river歌った
参加者でありながらミュージシャンのBuddyさんと
即興セッション
うちわも大活躍

セイエイカンは元映画館だったそうで、その面影が残る店内で歌いました。

①Buddy&ミネコ「波」
②ミネコ「moon river」
③ミネコ「時をかける少女」
④ミネコ「愛の讃歌」
⑤ミネコ「マイウェイ」
⑥エレナ&ミネコ「蛍の光」
⑦Buddy&ミネコ「椰子の実」

歌い切った。何も思い残すことなく歌い切った。やり切った。

この3週間、動けなかったけど、このイベントをひたすら楽しみにずっと練習してきた力を120%出し切った。何も思い残すことない!!

そんなワガママを突き通せたのも、本当は心配していても私の想いを受けて、それごと楽しもうと企画してくださった衣笠さん、お忙しい中一緒に流したエレナさん、興味を持って参加してくださった皆さま、各お店の皆さま、そして私の身の周りのことをすべて引き受けてくれたスーパー付き人のジャンボさんのおかげです。

余計な心配をかけたり迷惑をかけてるかもしれないけれど、それでもやりたいと突き通して、最後に「マイウェイ」を歌い切った時、本当に嬉しかった。

嬉しかっただけでなく、腹の底から感謝が溢れました。

流しが終わった帰り道に、スーパー付き人をしてくださったジャンボさんがこんな話をしてくださいました。Tentofuがある高砂神社近くは戎町は、もともと海だった。戎町の戎はエビス様が由来で、エビスはもともと流れてきた漂流物が由来だと。 

海神
えびすの本来の神格は人々の前にときたま現れる外来物に対する信仰であり、海の向こうからやってくる海神である。
下記の漁業神、寄り神(漂着神)の他に純然たる水の神としての信仰も存在する。

寄り神(漂着神)
主に漂着したクジラを指して(古くは流れ鯨・寄り鯨(座礁鯨)を)「寄り神」と呼ぶことがある。「鯨 寄れば 七浦潤す」「鯨 寄れば 七浦賑わう」などというように、日本各地には地域がクジラの到来により思わぬ副収入を得たり飢饉から救われたりといった伝承が多いが、特に能登半島や佐渡島や三浦半島で信仰が残っている。海外からの漂着物(生き物の遺骸なども含む)のことを「えびす」と呼ぶ地域もあり、漁のときに漂着物を拾うと大漁になるという信仰もあるという。九州南部には、漁期の初めに海中からえびすの御神体とするための石を拾うという風習があるという。これらの民俗信仰は、えびすの本来の性格を示すと考えられる。

Wikipediaより

流しの由来も流れ者としての漂着神かも知れません。だとすれば縁起物だなぁ!

そんな訳でめでたし! めでたし!

これにて終幕! 大団円!


各お店の流しの様子を動画を交えてInstagramに投稿しました。様子が気になる方はご覧ください。

①スタート&まどいせん

②宮先酒店

③小南酒店

④セイエイカン


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