何もない私だからこそ、誰かを励ますこどができるのかも知れない。
しゅくだいチャンネルというYouTubeの生配信ゲストに呼ばれました。
先日Tentofuで行った「余白のことば」に来てくださったじゅんぺーさんにお礼とワークショップ後にハマーダの酒場に行ったことをお伝えしたら「しゅくだいチャンネルで話しましょう！」と言われた。
？？？
なぜ私が？？？
こういうのって、何か成し遂げたことがある人とか、何かの肩書きがある人がゲストに呼ばれるもんじゃないの？？
私は何を話したらいいんだろう。じゅんぺーさんは何を聞きたいのかな？ と思い、しゅくだいチャンネルはどんな感じなのか予習した。
ロペスさんというライターさんがゲストの回、メルとモノサシ代表のむらさきさんの回、しゅくだいチャンネルの最初の回、匠工芸さんがゲストの回を視聴した。そして何となく掴めた。私に特別に何かを聞きたいというよりも、ゆっくりと聞きたいことや話したいことを、そのまま生配信してみたら面白そうだと思ってくれたんだなと理解
した。中心になっているじゅんぺーさんもろみひーさんも、きっと普段からいろんなことを感じて生きている。当たり障りなく生きるのではなく、もっと本質的な話を気軽にしたいし、そういうことを話すのが楽しいんだなぁということがわかって、これはもうテーマとかどんな感じかをむしろ聞かないままやるのが面白くなると思った。
それでも、何も成し遂げたことはないし何の肩書きもない私に2時間の尺が持つかどうかは気になってしまう。私にできることはなんだろう？
………
何にも成し遂げたこともなく
何の肩書きもない
脚光を浴びたこともない
失敗だらけの私だからこそ
もしかしたら誰かを励ますことができるかもしれない
………
そう思った。思ったというか、そう信じてみた。
そうして当日の収録に向かいました。
↑当日のしゅくだいチャンネル 前半
↑ 当日のしゅくだいチャンネル 後半
思ったよりもリラックスして楽しく話せた。見返してみると割とダレずに視聴できる。前半はまだ緊張していて、なるべくわかりやすく話そうとしてたけど、後半はのびのびし過ぎて例えや受け答えがわかりにくくなってた。しかし何故か後半の方が視聴回数が多い。何で？ わかりにくくて見返してる人がいるんかな。
自分で見返して、ここは補足した方がいいかなと思う部分があったので少し書いてみようと思います。
(前半のライターになろうと思って入った編集プロダクションの話)
ブラック企業には変わりはないとは思うけど、私自身も仕事や労働に対する意識の低さがあったとは思う。自分にまったく非がなかったと思わない。自宅で電話番をしてその電話料金がぜんぶウチ持ちになることに気づかずに引き受けてしまったり、働いた最後の1ヶ月は給料未払いになったのも辞めさせてもらう為に引き受けた。そこまでつけこまれても我慢してしまった人間的な弱さがあったんだと思う。
(前半 呪いと祝いについて)
中途半端に呪いと祝いについて話してしまった。呪いと祝いは紙一重みたいなこと、呪いは祝いにひっくり返ることを本当は話そうと思ってました。うまく話せなかったけど。
同じ兄がつくのに真反対の意味を持つ漢字の偏の違いを調べてみた。
くち‐へん【口偏】
〘名〙
① 漢字の偏の一つ。「吸」「叫」「吟」などの偏の「口」の部分をいう。口偏の字は、字典の口部に属する。〔運歩色葉（1548）〕
② ことばや口論をいう。
※浄瑠璃・双生隅田川（1720）道行「とてもかねへんなければならぬ、あだな口へんたたかふよりは」
③ 食べること、吸うこと（接吻）など口に関することをいう。
※洒落本・うかれ草紙（1797）「二けん茶やの女ごが、口へんぢゃのだるまぢゃのとしゃれたのも聞づらし」
西本鶏介監修『漢字なんでも大研究第1巻』によると、しめすへん（ネ）は「神へのそなえものをえがき、あらわしたへんです。 神や神の教えを意味する漢字をつくります。」 とある。
口偏には口論やことばの意味があり、示す偏には神の供え物の意味がある。
兄が口論する。兄が神様に供え物をする。呪いと祝いの違いはもっと深い意味がありそうだから、もうちょっと探求したい。
( 後半 じゅんぺーさんのお手紙に対する話)
じゅんぺーさんはnoteに書いたこれを読んだのかな？と思って話したら、わかりにくい話になってしまった。
肯定的に受け止めたら意識や気持ちが大変換されたことを「YES」として表現したつもり。どんなことにも「YES」にしたら、いろいろひっくり返って自分自身の想いにしっかりつながるんだなぁということを話したかったのでした。
(後半 バンドで歌うなら金ブラつけたい！)
どんなんやねん！と思った方はこちらをご覧ください。
補足はそのくらいかな…。
全体を通して楽しく笑って話していますが、ここに至るまでは本当にいろいろありました。
………
どんとの「おめでとう」という歌を初めて聴いて「生きててよかった」「生まれてきてよかった」と涙した
………
そんなエピソードを話したけれど、その現象にはそうは思えなかった日々があったからこそ。「おめでとう」という歌に出会えてからも、目を瞑ったまま、もう目を覚まさなければいいのにと思う夜もあった。歌えない日々もあった。それでも、あの時の感覚や感動を味わいたくて歌ってきた。
何にも成し遂げたこともなく、何の肩書きもない、脚光を浴びたこともなくて失敗だらけの私に何が言えるんだろうと思っていたけど話せてよかった。
成功者が語る成功する方法や自己啓発本は山ほどある。高額年収や最高の仕事やパートナーを得ることに価値があるとばかりに書かれている。それを読んで成功する人はきっとひと握り。
「だけど、それを得られなかったら人生の敗者なの？」
そんなことを言えば負け犬の遠吠えみたいに言われることが多いけど、私はそうは思わないよ！！！ 幸せや成功は自分が納得いくことがあればいい。そんな何もない私にあるもの全部を出して伝えることが誰かの励みになるのかも知れない。そんなことを願ってお話ししました。
生配信後に何人からか嬉しい感想をもらった。
うまく話せるかわからなかったけど出てよかった。私の面白さをどう表現したらいいか、私の良さを伝えようとしてくれたじゅんぺーさんに感謝を込めて。
💮しゅくだいチャンネルのじゅんぺーさん
兵庫県高砂市の宝殿で美容室を営まれています。予約時間はひとりのみ。一体一でゆっくり向き合ってくれるだけでなく、いろんなサロンでの経験があり技術も確かな美容師さんです。
💮しゅくだいチャンネル ろみひーさん
バルーンギフトやバルーン演出など、バルーンを使った様々な空間演出等のお仕事をされています。バルーンを使ったかなり大がかりな演出もされているようです。
最後にそんなおふたりに贈った詩について。
絵:足田メロウ 詩:豊原エス 「空を見上げる」
タイトルになっている詩の朗読をしました。高砂にあるTentofuにひっそりありますよ。
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