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本当の夢は
2025.1.26
神戸から新幹線に乗って行って来ましたマジカルガンボパーティー!
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このイベントの中の企画「マジカルどんと歌合戦」で「おめでとう」を歌ってきました。
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神戸からひとりで行くし、宣伝はしたけど私目当てに来る人はいないだろうから写真や動画は残らないだろうなと思っていた。
だけど、そんな私を見兼ねて、ふたりの仲間が「峰子さんが自分の夢を叶える為に歌うから誰か行ってくれませんか?」と、すごい熱量で呼びかけてくれて、知り合ったけどまだお会いしたことがなかった方が来てくれた。「予定がなくなったから!」と前日にライブを予約してくれて写真や動画を撮影してくれた。
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このイベントで歌えることになって当日が近づいていく中で、毎日いろんな想いや感情が静かに浮かんでは消えてゆく。この日を迎えるまでのいろんな出来事。
2004年8月5日。「どんと祭り」に行く道中、道に迷った。まったく知らないお寺でのイベント。地図を見ながらウロウログルグルした。ライブの時間が過ぎてしまい、焦って砂利道で自転車を漕いだら転んで膝を擦りむいて、ストッキングとスカートが破れた。膝から血を流し、「もう嫌だ!」と諦めようとしたその時、微かに音楽が聴こえてきた。帰ろうか迷ったけど「ここまで来たなら!」と音を頼りにたどり着いたお寺の境内で、松井ろくろうさんが歌う「おめでとう」に出会った。
2010年1月1日。当時働いていた職場のメンバーで4時間くらいカラオケをした。カラオケの中に私が本当に歌いたい歌はなかった。本当はどんとの「おめでとう」や「波」を歌いたい。でもカラオケだから、自分が割と好きで、みんなが知ってる歌を歌う。それを4時間もしてるとイライラしてきた。
「私が本当に歌いたいのはこんな歌じゃない!」
カラオケが終わって初詣に行った時「私は、私が本当に歌いたい歌を自分の力で歌います!」と宣言し、その足で楽器屋に行った。青いボディの初心者向けギターに一目惚れして1月3日に手に入れた。勢い余って「どんとソングスデー」にエントリー。楽器屋のギター教室に3回行って、ひたすら「波」を練習(いきなり「おめでとう」は難しかった)。少しでも練習したくて職場にギター背負って行って休憩時間に練習した。
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2010年1月30日。当時働いていた結婚式場の朝番で7時から15時まで働いて、「どんとソングスデー」に参加すべく新幹線で横浜へ。ホテルにチェックインして着替えてからサムズアップに向かうと、横浜駅に着いたところでサムズの小山さんから「吉田さん、今、どこですか? 吉田さんの番なんですけど!」と慌てた声の電話がかかってきた。時間を勘違いして大遅刻してた。今横浜に着いたこと伝えると「何とかするんで気をつけて来てください!」と電話が切れた。急いで到着したサムズアップでチューニングだけしてステージに上がった。
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結果、何故かサムズアップ賞を受賞。Bmは押さえきれてないし、コードの音もしっかり鳴ってないわ、コード間違えるわの演奏でも笑顔で歌いきったビギナーズラック。
司会のサイケさんが「吉田さんの歌を聴いてどんとが言ってた言葉を思い出した。どんとは【どんなにテクニックを積んでも、最終的にはハートだからね】と言ってました」と話してくれた。その言葉をずっと信じて、その言葉を支えに私はずっと歌ってきた。
私がどんとソングスデーに出て歌ったことを知り、一緒にライブしようと誘ってくれた友人のこと。
高校時代の友人宅にギターを持って行き、歌えるようになった「おめでとう」を聴いてもらった時、歌う私を見て泣いてくれた友だちがいたこと。
ライブハウスなのにあたたかい木の造りで素敵!と憧れたライブハウスのオープンマイクに出たら、その後いろいろとブッキングしてくれたオーナーのこと。
ステージで頭が真っ白になって脂汗かきながら何とか曲を終えたひどいステージで、それを観た人が「ステージは練習の場じゃない!」と怒って帰って二度とそこに来なくなった人がいたと聞いたこと。
ブッキングしてもらってもお客さんをなかなか呼ぶことができなくて申し訳ない気持ちになったり、人に声をかけて誘うのが辛くなったこと。
メンタルがかなり落ちてる時に歌った「おめでとう」。歌はしっかり歌えたけど、歌い終わった後にちょっとしたことが引き金で涙が止まらなくなってしまった。最悪や!と思っていたけど、そんな私を見て「峰ちゃんの歌をちゃんと聴いてみたい」と声をかけてくれた人がいたこと。
何故か松井ろくろうさんと一緒に淡路島で歌うことになって、その時に「歌う人は、歌っていない時をどう過ごすのかが大事。歌ってない時の自分が全部ステージに出てしまうから。先輩からワシもそう教えてもらった」と話してもらえたこと。
ずっと歌ってきたけど、たくさんの不義理もしてきた。大切に歌ってきたつもりが大切にできない時もあったし、ガツガツしたり、逆に歌う気力が出ない時もあった。でも、やっぱり、「おめでとう」に出会った時のあの不思議な気持ちや体感を、もう一度味わいたくて歌ってきた。
卑屈でネガティヴで、周りの人が羨ましくて、嫉妬ばかりしていた私が「おめでとう」を歌い続けていく中で、少しずつ人を祝福できるようになっていった。歌い続けていく中で、「おめでとう」の世界に私がダイブして、私自身が「おめでとう」になっていった。「おめでとう」は、そんな大切な歌。それをどんとと一緒に奏でてきたメンバーの皆さんの前で歌えるなんて、こんな嬉しいことはない。
だけど、私はそんな表面的な夢を叶えることよりも、もっと大事なことに気づいてしまった。私の本当の夢はこれだったのかと思った。
私の本当の夢は、私が心から好きなものを好きなように素直に表現できること。諦めずに自分の気持ちや願いを人に伝えられること。そして、そんな私を受け止めて応援してくれる人がいるということ。
本番の2日前に15年前の忘れ物を届けてくれた友人は、私が忘れたハンカチと一緒に「ギターを弾く人は爪が大事だと聞いた!」と爪のケアをするネイルオイルをくれた。
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新幹線で品川に着いた時間に待ち合わせた友人は新潟から来てくれた。学生時代の友人で30年ぶりに会う。サムズアップに向かうまでのひと時を一緒に過ごした。直接は会ってなかったけど、私が文章を書き始めたメルマガ時代からずっと読んでくれている。「YouTubeの投票も、パソコンとスマホと、あと一台を使ってひとりで3票入れたよ!」と話してくれて、「峰子さんの役に立ちたい!」と、カバンを持ってくれたり、ハンドクリームと龍角散タブレットとカイロと小腹空いた時用のシリアルの詰め合わせをくれた。
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私よりも強い熱意で「峰子さんを応援してください」と呼びかけてくれた仲間のおかげで、「会場には行けないけど峰子さんが歌う時間に気持ちを寄せて応援します!」と、たくさんLINEが届いた。私以上に私を大切に想い、応援してくれる人がいることがハッキリ見えて、受け止めることができた。
本当は今までも、そんな風に応援してくれたり、寄り添ってくれた人が居たのだとは思うけど、私はずっと気づいていなかった、人の気持ちや想いは目に見えにくい。それが一気に目の前に現れて、私はずっと祝福されていたことに気づいてなかっただけだっと知った。なので、この日は、賞を受賞するとかしないとか関係なく、ただ、今の私が持てる最大限の祝福パワーで歌いたいと思った。
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夢のような時間を終えて神戸に帰って来てから、今まで歌う私を見てきてくれた方々への感謝と共に動画を送った。
その中で、こんな質問をくれた方がいた。
このかけがえの無い10分間は、神様がくれた夢のようなご褒美のひとときなのか、自分が歩いてきた確かな足取りで残した足跡なのか、どっちに感じましたか?もしくはどちらでもないとか。
この質問に、私はこう答えました。
この質問の答えは
「おめでとう」に出会ってから、歌い続けてきた私の足取りの中での体験。嬉しかったことや、悔しかったことや、伝わらなくて悲しかったこと、歌う気持ちになれないほど落ち込んだ中で、それでも「おめでとう」に出会った大切な感覚を味わいたいし伝えたくて歌った確かな足取りと
そこに至るまでに出会ったたくさんの人の支え。目に見える支えと、今まで見えてなかった支えや応援
自分の夢が、人の夢になって応援の後押しをしてくれた想いも背負った上での、神様からのご褒美。夢のような体験でした。
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このことを忘れずに、私はこれからも歌い続けます。
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