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【心理的安全性研究所】エドモンドソン教授の論文から本質を学ぶ


心理的安全性とは?

エドモンドソン教授が提唱する新しいチームマネジメントの鍵

チームを機能的に運営し、高いパフォーマンスを発揮させるには何が必要でしょうか。ハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授は、「心理的安全性」がその鍵を握ると説いています。


エイミー・C ・エドモンドソン氏
Source : wikipedia



心理的安全性とは、チームメンバーが自分の考えや疑問、失敗などを安心して共有できる環境のことを指します。このような環境があれば、メンバー同士の建設的な意見交換や新しいアイデアの提案が促進され、結果としてチームの学習が活性化し、高いパフォーマンスにつながるのです。


ビジネス現場における課題と心理的安全性にまつわる誤解

近年、心理的安全性という概念がビジネス界で注目され、一つのブームを作りつつあり たくさんの解説本も出版されています。また、この盛り上がりに乗じて、多くの研修会社や人事関連企業で心理的安全性を高めようとする施策やサービスが開発されています。これまで 恐れがあることによって必要な発言が不可能であった現場においては、こうした流れは喜ばしいことかもしれません。
一方で 心理的安全性についての誤解、本質的な意味や メカニズムについての理解がないまま企業に導入され、現場のリーダー層に新たなモヤモヤが発生したり、混乱や葛藤が生じているケースも多く見受けられるようになりました。

私たちは、こうしたブームは、盛り上がりが去った後にこそ本質的な変化が求められてくるものだと考えています。心理的安全性という概念・エドモンドソン教授の主張を 世の中が注目しているタイミングである今こそ 本質的に理解し、現場におけるリーダーの悩みに届くかたちで吟味することで、真の効果が発揮できるようになると思います。


連載の目的と心理的安全性へのアプローチ

心理的安全性の掘り下げ

そこで本連載では、エドモンドソン教授の論文を起点に、心理的安全性の本質、重要性、具体的な構成要素について徹底的に掘り下げていきます。研究者の論文などの第一次資料を参照しながら、要素ごとに丁寧に解説することで、心理的安全性の核心に迫ります。それによりチーム学習と成長を促進するための実践的な示唆が得られるはずです。

強固な信頼関係の下で生産的な議論を可能にするチーム作りは、現場で常に課題となっています。本連載を通じて、チームマネジメントの新しい指針として心理的安全性への理解を深め、より高いパフォーマンスの実現を目指していきましょう。

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