「あいつマインドフルネスはじめるってよ」を観て思ったこと
3月31日に放送されたNHKの番組「あいつマインドフルネスはじめるってよ = “あいマイ”」をようやく見ました。
まず、結論から言うと、「マインドフルネス = 曖昧にする」という定義に正直ビックリしました。
番宣の動画で強調されていた「マインドフルネス = 気持ちいい世界」という解釈にも ??? がいっぱいでしたが、”曖昧”についてはしっかり書いておくべきと思い、久しぶりに更新。
SNSで見つけたマインドフルネスを熟知している方たちの意見も取り上げながら、感想を述べたいと思います。
30分ほどのこの番組は、Sumireさん演じるクリエイティブ系の会社のOL、小春がストレスの多い会社員生活でマインドフルネスを取り入れて、タスクをこなしていくドラマ仕立てのストーリーを中心に展開します。そこに、片岡鶴太郎さんが「イチゴのマインドフルネス(食べる瞑想)」にチャレンジする映像や歩く瞑想についての話、否が応でもマインドフルになる設計の家の紹介などが、そのストーリーとは全く別でコラム的に入り込む構成です。
とにかく出てくるのは、「食べるを曖昧にする」とか、「歩くを曖昧にする」、「くつろぐを曖昧にする」、「音を曖昧にする」等、「マインドフルネス = ものごとを曖昧にすること」と印象づけるような言葉。
では、マインドフルネスを熟知しているマスターたちは番組に対してどんな意見を持っているのか、早速みていきましょう。
タイで30年出家修行されているプラユキナラテボーさんのTwitter。
2012年にジョン・カバット-ジン招聘プロジェクト実行委員もつとめた精神保健福祉士、産業カウンセラーの小西喜朗先生のTwitter。
この番組には勝手に期待を大にしていたので小西先生同様、私も残念で悲しくなりました。
では、私たちは何でマインドフルネスの実践をしているのでしょうか。
私が実践している理由は、自分が何を考え、何を感じているのかはっきりと自覚するためです(曖昧と真逆ですよね)。1日の中で少しでも多くの時間、無意識の思考、行動から解放されるためです。私たちの苦しみは無意識の思考が作り出しているわけで、そこから数分でも数十分でも解放されば幸福度が上がるからです。
しかしながら、自分が何を考えて感じているのかはっきりと自覚することは並大抵なことではないので、私たちは何年も何年も時間をかけて練習しているわけです。
何だかここまで書いているうちに”曖昧”の定義もわからなくなってきたので、調べてみました。
曖昧とは
1. 態度や物事がはっきりしないこと。また、そのさま。あやふや。
2. 怪しくて疑わしいこと。いかがわしいこと。また、そのさま。
出典:goo辞書
やはり、マインドフルネスとは真逆ですね。
Twitterでは、こんな意見も見つけました。
もしかしたら、この"曖昧"というキーワードが、エピソードを重ねるごとに化けるというオチがあるのかもしれません。しかし、すべての人が全部のエピソードを観ることができるわけではありません。この番組がこれから続くかどうかも番組内では明らかにされていませんでした。
マインドフルネスを実践し始めたばかりの人やこれから始めようと思った人が、この第一話を観て間違った印象を持ってしまうのは確かです。私も何だか混乱してきました。
マインドフルネスを実践している方には様々な方がいます。私でも混乱するこの"曖昧”というキーワード。心が弱っていて、藁をもすがる気持ちでマインドフルネスを実践している方々のマインドフルネスへの理解への妨げになりませんようにと願うばかりです。
NHKの影響力は大きいですからね。
番組内ではもちろん気づきをもらう場面もあったので、また後ほどシェアします!