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【自己啓発】腑に落とすことの認識論的考察

こんにちは!
メンタルブロック解除人の大和です。

「中国脳」と言う思考実験があります。


どんなものかと言いますと、
中国の国民全員に、携帯電話を渡し、
一人ひとりに自分がかけるべき
相手の番号のリストを持たせます。

で、誰かからスタートして電話をかけ、
電話が鳴った人は、かけるべき相手にまた
電話をかけて行く、と言うやり取りを
繰り返して行きます。

そして、実はこれは脳の神経細胞間の
情報伝達を模擬したものであり、この
巨大な携帯電話ネットワークに、
「意識」は存在するだろうか?
……と言う問題提起をする訳です。

で、結論から言えば、否何ですけども、
じゃあ意識って何?……と言う話でして、
謎が深まるばかり何ですね。


意識の正体・メカニズムは現在も
謎のままですけども、僕はこの中国脳の
思考実験をヒントに、少なくとも意識は
創発的なものだと思っています。

「創発」とは、あるシステムの要素が
お互いに複雑に連携し合うことで、部分の
総和以上のもの、つまり全体として
プラスαのものを創造して行くことを
言います。


平たく言うならば、何か複数の
人が集まってチームを作るとして、個々が
バラバラに動いていれば、個々それぞれの
振る舞いに応じた、単純な結果しか
出ないですが、それぞれが連携して
チームワークを発揮して行くと、バラバラ
に動いていた時には生み出せなかった結果
を創造することができる…と言う感じです。


1+1が2に留まらず、3にも4にもなる
と言うことです。


創発と言う現象は複雑且つ緊密な相互作用に
よるものの為、論理で捉えることは中々
難しいです。


なので、ある程度は論理でシミュレート
できても、後は実際に動いてみないことには、
どのようなプラスαが生まれるかが
分からないんですね。

これと同じようなことが、人間が何かを
「腑に落とす」ことについても言えると
僕は思ってまして、腑に落とすと言うのは、
あることを教わったら、そのことが
その人の中にインストールされた様々な
ことと結びついて、相互作用的に
リンクしてリンクして行った結果、最終的に
ピン!…と来るものだと思うからです。


例えば、ある分野のある知識・ノウハウを
学んだとしたら、その知識・ノウハウが
全く関係が無さそうな他の分野の
知識・ノウハウに結びついたり、実際に
実践してみた時の体験・感覚・反応とか、
幾度も試行錯誤を重ねてみたり、その結果
を検証してあれこれ思いを巡らしたり……
このようなことが蓄積されて行った果てに、
ある時に突然、


ああ、そう言うことか!


とピンと来て、自分なりにようやく
納得が行くと思うのです。


これが僕の考える「腑に落とす」と
言うことです。


よく、

「学んでるだけじゃなくて
実際に行動しないと」


と言うような自己啓発の教えがありますが、
それは別に学びを完全否定していると言う
訳ではなくて、行動も含めて
様々なものを自分なりにリンクさせて
行かないと、本当に理解することは
できないんだよ、と言うようなことを
言っていると僕は思うんですね。

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