非言語的コミュニケーションを意識し、良好な人間関係の中で幸せになる【伝える力うどん⓹】
#非言語的コミュニケーション #良好な人間関係 #やま #約5分で読める #山下ユキヒサ
前回お伝えした通り、非言語コミュニケーションについての話しになります。
非言語的コミュニケーションは私たちの生活の中に溢れています。
サラッと、前回のおさらい。
コミュニケーションには、2種類ありました。言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション。
⓵言語的コミュニケーション(バーバル・コミュニケーション)*は
言葉の意味、言語的情報でした。
⓶非言語的コミュニケーション(ノン・バーバル・コミュニケーション)
言葉を介さないコミュニケーションのことです。嫌いな人や苦手な人に対しては知らないうちに表情が暗くなったり、避けるような動きになったりします。
⓵の言語的コミュニケーションでは
▶️何を話すか
(メッセージ、意味内容)が中心
*
コミュニケーションですから、話し手と聴き手が存在します。
先ずは、
話し手(発信者)として意識する非言語的コミュニケーションについて考えます。
⓶発信者の非言語的コミュニケーションでは
▶️どのように話すかがポイントになります。
例えば▶️清潔な身なりで(TPOに合わせて適度におしゃれで)ゆったりと穏やかな声で、にこやかに話せば好印象与え、聴き手に内容がより伝わる可能性が高くなります。
「目は口ほどにものを言う」の格言や、表情から読み取れる感情や目論見など「顔に書いてあるよ」などと言われ、笑われた経験は一度や二度はあるでしょう。
日常生活の中に「非言語的コミュニケーション」溢れるほど存在しています。人間存在そのものが非言語的メッセージを発信しています。それが強く意識されているかどうかの差だけです。
このように非言語的メッセージは雄弁です。そして五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)に直接訴えてきます
海外旅行でその国の言葉が分からなくても(言語的コミュニケーションが閉じられた状態でも)、身振り手振りで何とか通じるというのは、非言語的コミュニケーションのおかげです。
相手の外国人も非言語的コミュニケーションで対応してくれるので何とか目的を達することができるのです。
そんな非言語的メッセージの特性を知っている人は、相手の感情を読み解く
ために非言語的メッセージに注意を払います。
(カウンセラー、教師、コーチなど)
コミュニケーション能力の高い人は話が上手という印象がありますが、口数が少なくても人に慕われる魅力的な人はいます。
そこにあるのは非言語的コミュニケーションかもしれません。
*
次は、聴き手(受信者)としての非言語的コミュニケーションについて焦点を当てて考えていきます。
人は快感を与えてくれる人に接近し、不快感を与える人からは離れようとします。
相手の話を聴く場面では話の展開に合わせて「①笑顔で、②共感的に、③負の感情を受け止めるように、④悲しみの表現を受け止めるように、うなずく(受け止める)」。
話し手の言葉をさえぎるのは好ましくありません。
聴き手が相手の話の途中で、「でも」や「けれども」などの言葉を発信すれば、話し手は話をしようとする気持ちをそがれます。
とにかくどのような相手の感情の表出に対しても、うなずく(受け入れる)。
こんな非言語的コミュニケーション一つで相手は気分よく、恐れなく話すことができます。
しかし、ただうなずいていればいいわけではありません。
(赤べこや首振り人形じゃないから)
言葉は使いませんが、相手の様々な非言語的メッセージを読み解く、読解力が必要です。
相手の沈黙という状態も非言語的メッセージです。言葉にならない言葉をどう読み解くのか言語的能力が問われます。
カウンセリングマインドを持って、穏やかな笑顔や受容的な態度でうなずいてくれる(非言語的メッセージの)あなたに、相手は安心を覚え、信頼してくれるようになります。
互いの信頼関係。
それは例えれば、お互いの心に「橋がかけられる」状態です。障害物が無くなり、グッと距離が近くなります。心と心に橋が架かれば、お互い自由に行き来することができます。(ラポール形成*)
そして、さらに良好な人間関係が形成されていくのです。
人は良好な人間関係の中で憩い、楽しみ、幸せを感じます。
(おわり)
*バーバル(英:Verbal)とは「言語」という意味。
*ラポール形成 次回の記事で展開します