シェア
水無月
2020年5月25日 03:54
「高さ」には、下にも上にも限界がある。限りなく自由に見える空も届かない高さがある。下は地面の高さまで。マイナスはなく「深さ」に変わる。生まれた時から決まった幅からは抜け出せない。たとえ翼があっても。飛んでいた鳥は撃たれて墜ちた。時と比例して近くなる地面を目の端に捉えながら、今まで自分が飛んでいた高さとは別の高さを沢山の鳥が飛んでいることに、初めて気付いた。よく見ればあちこちで鳥が墜
2020年5月24日 06:12
1わのトリがおりました。空を飛べないトリでした。仕方ないのでトリは地面をとことこ歩いていきました。他のトリは頭の上を飛んでいきます。とても追いつけはしません。ナンとも言えないトリの気持ち。時々とっとこ小走りしたり。気付けば空に灯が点り、ずいぶん天気がよくなった。まぶしさに、足が進めないひとに、トリは羽根をかざしてあげました。歩いても、歩いても、名