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【無料】基礎から分かる水産用語<174> 魚肉ソーセージとは
みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。
魚肉ソーセージとは
主に魚肉のすり身をケーシングに入れ、加熱殺菌処理するなどしたソーセージの形に似た日本発祥の魚肉ねり製品の一種。仲間として魚肉の肉片の塩漬けを原料にした魚肉ハムや、ねり合わせた魚肉にチーズやあらびき肉などの種ものを混ぜた特種魚肉ソーセージ、ハンバーグ風特種魚肉ソーセージがある。
メーカー7社でつくる日本缶詰びん詰レトルト食品協会魚肉ソーセージ部会などによると、すり身はスケソウダラが多く使われ、ホッケやイトヨリ、サケ、マグロなども使われる。
魚肉ソーセージの定義は、食品表示法の食品表示基準では「魚肉の原材料に占める重量の割合が50%を超えかつ、植物性たん白の原材料に占める重量の割合が20%以下であるものに限る」などとしている。
本格的な生産の開始は、マグロを原料としたツナハムが1948年、魚肉ソーセージが52年とされる。魚肉ソーセージ・ハムの国内年間生産量は72年の約18万トンをピークに減少したが、92~2022年は年間5万~6万トン台を維持している。
魚肉ソーセージは比較的、低カロリー、低脂質でカルシウムが豊富なため、手軽に栄養を摂取できる食品として注目される。近年はさまざまな風味の商品やイスラム教徒でも安心して食べられるハラル認証を取得した商品なども流通している。
みなと新聞本紙2023年12月22日付の記事を掲載