裏庭に美を感じて平安貴族にマウントをとる。
2024年2月11日(日)
実家には裏庭がある。
色んな草木が生えている。
子どもの頃から虫を採ったり、鳥を見たり、野菜を育てたりしていた。
今でも帰省している間は毎日様子を見ては、アゲハチョウの幼虫がユズの葉を食べてるなぁとか、シジュウカラが来たなぁとか、思う。
生き物がよく見える昼も良いけど、特に夜が好きだ。
街灯に照らされた草木が暗闇の中で光る。
雨が降った後はまた格別の輝きがある。
葉先に滴る雫が、街灯の明かりの中でキラキラしている。
明かりが月明かりだったら風流だったなぁと思う一方で、街灯は街灯で現代ならではの美で良いなぁとも思う。
今年の大河ドラマの「光る君へ」を見ている。
街灯の光の美しさは、雅な平安貴族も知らない(マウントをとる)。
今日は京都のギャラリーを周り、京都市立芸術大学の卒展に行った。
Ace Hotel Kyotoでは渡邉光子さんの個展「 In living, we find love 『生きてることが、愛だった』」をやっている。
京都蔦屋でやましたあつこさんの個展を見てからだったので、師弟コンボだった。
以前から、渡邉光子さんの作品中の短歌などの英訳をやらせてもらっている。
今回は締め切りを完全に忘れていて、迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なかった。
でも、僕の失態など関係無く、展示は見ごたえたっぷりなものになっていた。
面白かった。
Ace Hotel Kyotoは外国人の利用者がほとんどらしく、今更ながら英訳の重要性を痛感し、後の祭りだけど焦った。
拙訳が少しでも役に立てば幸いなんだけども。
京都市立芸術大学は京都駅の近くにキャンパスが移転してきた。
京都駅から徒歩10分もしない所に立派なキャンパスが出来ていて驚いた。
公立だし、ますます人気が出るかもしれない。
東京とは違う繋がりが生まれ、育つ京都が更に盛り上がり、東京や他の地域との交流も盛んになれば良いなぁと思う。
最後に、夜行バスで隣になった山田くんからオススメしてもらった、あべのハルカス美術館の「あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空―旅して、彫って、祈って―」を見た。
朽木を活かした仏様に感動する。
素直に「ありがたい」という感情が湧く。
見れて良かった。
山田くんに会えて良かった。
予想以上に賑わっていたのもなんだか嬉しかった。
大阪芸術大学がある地元だけども、ハルカス美術館のお陰で、ますます美術文化が根ざしてきてるのかなぁと思う。
良きかな。
帰省もあと一日だ。