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野暮にはなりたくないもんで


2024年4月29日(月)

朝、散歩をしていると梅の実が落ちていた。
そばの樹を見ると、小さい梅の実がたくさんなっている。
この前まで梅の花が綺麗だと思っていたのに、季節はあっという間にずいぶん進んだ。
この季節の朝は本当に気持ち良くて、あまりの気持ち良さになんだって出来る気になる。
本当に出来るかどうかは分からない。

午前中に洗濯とか部屋の模様替えとかしたら、めっちゃ働いた気分になった。
暑過ぎることもなく、風も気持ち良かったので、風に当たりながらビールを飲んだ。
良い休日だ。

夕方から渋谷に光岡幸一くんの作品を見に行った。
SHIBUYA CAST.という施設の7周年記念イベントで、光岡くんは巨大な布に大きく「そこらへん」と書いた作品を入り口の所に掲げていた。
「サイン」、つまり矢印とかと同じ意味らしい。
右に何メートルとかではなく、そこらへん。
大体なのが良いんだよな。

会場内を光岡くんが案内してくれた。
スクランブル交差点とかヒカリエとかある渋谷のど真ん中と違って、ちょっと落ち着いた手作りの雰囲気があって面白かった。

お互い、何をしている人なのかという話になった。
簡単に一言で表せてしまう肩書より、話をしている内にその人のことが分かってくる感じが良いのかもしれない、と思った。
あと、光岡くんが「野暮を減らしていきたい」と言っていたのが印象に残った。
粋とまではいかなくても、野暮ではない程度にはやっていきたいわ。

その後、青山一丁目に行って、「ウカブオト 〜Superposition〜
by Kyoka + 草刈愛美(サカナクション)」を見た。
Kyokaはドイツやスイスを拠点に活動している電子音楽家、サウンドアーティスト。
前から好きで、来日すると結構見に行っている。
今回は青山に出来たポーラのビル内の施設のこけら落とし公演で、サカナクションの草刈愛美との共演だった。
お互いが普段やっているのとは違うイレギュラーなライブということで、2人とも自由に楽しそうにやっていた。
主となっていたのは、なんかの測位技術と音響システムを連動させることで、デバイスを持った腕を向けた方のスピーカーから音が鳴ったり、その音が変化したりする演奏&パフォーマンスで、耳でも目でも面白かった。
もっとダンスのような身体表現と組み合わせたりしても面白そうで、これからの可能性を感じた。
自分でもやってみたくなった。
終演後、もし話せたらどういう技術なのか聞いてみたかったけど(もちろんどこまで教えてくれるか分からんけど)、話すタイミングがなくてちょっと残念だった。
またクラブとかでお聞き出来る機会があると良いなぁ。

ライブ中、横の席の人がめっちゃ村上隆っぽくて、ずっと気になっていた。
本当に本人ではと思っていた。
でも、終わってから見たら全くの別人だった。
残念・・・でもないか。

連休はやっぱ良いもんです。

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