結いと芽吹き
初夏に美しい海で結婚式を挙げ、その時、春生まれの第一子を授かったことを知って綴ってゆくつれづれ短歌・俳句
短歌
水無月の
空に南の海望み
ふいに宿りし
二人の宝
三人で
迎える式のいとおしさ
美海の祝いに
幸多き日や
めいっぱい
庭の向日葵ひらくころ
天からの息吹
我が身に花めく
朝顔や
初夏の訪れかぐわせて
我らの朝も心躍らん
鯉と亀
川のみなもに顔出すは
我が子の鼓動と
笑むスッポン
金桜園
もぎたて桃の柔らみは
生まれゆく一子の
頬の色かな
俳句
この身より鼓動で呼ばれ秋うらら
新米や食べれば踊るおなかの子
名月や我が身に姫を授けたり
春風のちいさき乙女宿りけり
初花のつぼみに見えし我が娘
創作活動はつづく……