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習慣からの解放が、物事を前進させる
育児は習慣が大事だとよく耳にする。
確かに、例えば子供が何かを「できる」という形にするには、親からの一言や、1日の練習だけではできない。大人も同じである。
何か数日で詰め込むより、毎日コツコツと積み重ねているうちに、「できる」ようになっているのだ。
また、育児では、毎日同じリズム、習慣で生活することが大切ともいう。それは、子供が次に起こること、やることが想定でき、先を見通せて安心するからという。
上記のことがあるため、私自身も育児に関しては、できる範囲で習慣を大切にしてきた。
それは、子供のためでもあり、自分のためでもある。私自身は、かなり慎重派な性格のため、決まった習慣やルーチンをコツコツ続けていくことが好きだし、安心する。できれば、それを崩したくない。と思っている。
だから、可能な限り育児でも習慣は崩さないようにしている。
けれど、ここ数日、ある習慣を手放したことで、物事が良い方向に進んだ、という出来事があった。
それは、寝かしつけ時にする読み聞かせだ。ここ数ヶ月は、寝るタイミングで毎日同じ3冊の本を読み、子供たちはそれを聞きながら寝るという習慣ができていた。
寝かしつけは、育児の山場なので、この習慣で寝てくれるなら、習慣は変えたくない!と思ってさえいた。
しかし、昨晩は何かの流れで、子供達とどんな食べ物、おやつが好きか?という話になり、それを話しながら子供たちが眠くという状況になった。本じゃなくても寝るんだ!と、いつもと異なる状況に驚いた。
そして、今日は、歌を歌い、それを聞きながら寝かしつけた。
けど、この寝かしつけの中で大事だったこと、それは、トントンと体に触れながら寝かしつけることだった。
これまでは、1番下の子を授乳し、片手に本を持ち、読みながら寝かしつけをしていた。そのため、トントンをする手がなかった。
しかし、本を持たないことで、トントンと子供に触れてあげることが可能になったのだ。
これまでは、絵本を読んでも上の2人の子供たちは、ゴソゴソと動いたり、水分を要求されたり、泣いてみたり、と特に2番目の子は落ち着かず、私も早く寝て欲しい一心で、どこか投げやりで本を読んでいた。しかし、トントンの触れ合いがあることで、すんなり寝てくれたのだ。
私は慎重派なこともあり、できるだけ習慣を変えないようにしてきたが、実はその習慣は、子供にとっても、私にとっても心地よいものではなかったのだ、ということに気がついた。
習慣が大切なことには違いないが、その時々で合わない習慣もある。その合わないという、違和感、心地悪さに気づくことがまず大切だし、その違和感へ早めに対処することが重要だ。
私は習慣に囚われて、違和感にも気づかないようにしてしまったが、ふとしたきっかけで、その合わない習慣を手放すことができた。
そして、習慣から解放されたことで、寝かしつけがスムーズに、そして、子供にとっても心地よい時間になったのである。
これは、今回のように育児にだけ当てはまることではない。
何事もコツコツと習慣化し、進めていくことは大切だが、そこに違和感などがないか時々確認して、メンテナンスしていくことも必要だ。
違和感を感じたら、早めにその習慣から解放されてみる。そしてまた、新たな習慣を考えてみるなど、試行錯誤を繰り返していくのだ。
そうすると、思いの外、物事がうまく進むこともある。
子供は成長が早いため、習慣をつくっても、ほんの数週間で生活リズムが変わることもあるため、コロコロと対応を考えなければいけないことも多い。
慎重派の私にとっても、イレギュラーなことがちょこちょこ頻発するのは苦しいこともあるのだが、習慣を大切にしつつ、けれど、囚われしすぎず、うまく付き合っていきたい。
Mina🌱
大人の世界であれば、最低でも一年、数年を目安にコツコツ続け、結果がでてくるという感覚があるだろう。
けれど、子供というのは成長が早く、数週間、数ヶ月単位で生活リズムも変わってくるため、せっかく決めた習慣もコロコロと変える必要が出てくるのだ。