流浪の月
読みながら何度も何度も、もうやめて。なにもしないで。ほっておいてあげて!!って叫びそうになった。同情も、心配も、愛情も、なにもいらないから2人をそっとしておいてほしい。
友達とか、恋人とか、家族とか、型にはめるための言葉が見つからないそんな男女のお話し。
正直わたしの周りには、こんな2人の関係をあてはめることのできる人は存在しない。だから、想像でしか分からない。もし、自分の仕事場にいたら………きっと、「心配している」とゆう自己満足な傘を振りかざして自分は良い人だ、と酔って余計な一言とか、言っちゃうんだろうなー。って想像したし、実際状況は違っても、自分が良い人でいたいから、心配してるふりして特殊なその人の状況や悩みをイベントとして消化してたこともあったかもしれない。なんてこった。
この凪良ゆうさんの作品は、本当に言葉選びが素敵。言葉じゃ伝えることが難しく理解の得られない関係や心情を、こんなに丁寧に優しく文章で紡いでいる。
これ以上の言葉選びはないんじゃないかと思うから、自分の感想文なんて……ほんとに……もう、もう、なにも言うことないです。笑笑大した量じゃないのに読み返して自分の文章力にがっかりしちゃうわ…
とりあえず読んで欲しい。
なにはともあれ読んで欲しい。
読み終わった後の自分の気持ちは、言葉にできないはず。
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