49歳の春は今年だけ。
季節がめぐり続けるとそれが当たり前に感じていました。
《また来年もあるからいっか。》
確かに春はやってくる。
でも、その年齢の春はその時期だけ。
ガンの告知を受け、手術が決まってからの日々はすべての時間が愛しく思えた。
《この夏の空は来年は見れないかもしれない…。》
青空を見上げ、なんとも言えない氣持ちになった。
今しかない41歳の夏を噛みしめて過ごそうと思った。
あれから8年。
毎日を生きることで必死で季節を感じて過ごすのをつい忘れてしまうこともあった。
もうすぐ50歳。
平均で言うと残り30年くらい。
と言う事は春を感じられるのは残り30回くらい!
意外と少ないと氣づく。
じっくり感じよう。
春の匂い、空気、渡り鳥の鳴き声、茶色から緑に変わっていく景色、草のやわらかさ、山菜のほろ苦さ、五感をフルに使い体全体で。
50才を迎える春はどんな感じ?
なんだか分からないけど、
楽しくて、
わくわくして、
未来から流れてくるものをキャッチする時間を過ごそうと思えた今日はいい日だ。
アイヌの食事は一汁一菜。
汁物のオハウには旬の食材が使われていた。
旬の食材は栄養価が高い。
春の旬の山菜がホロッと仁上があるのは冬の間、冬眠状態だった細胞を目覚めさせるためだと言う。
自然の摂理に合わせて生きること。
いつの間にか忘れてしまったこと。
思い出す時が来ているような氣がします。