復職ハイ、ついに散る
わたしの復職ハイは、身体の実力行使によって終わった。
復職して14日目だった。
なむ。
*
火曜日、朝起きて「今日会社むりかも」と思った。
別に熱もなく、頭痛などの身体症状も特になく、ただただ身体が重かった。
今思えば、身体の最終警告だったのかもしれない。
けれども、わたしは無視して会社に行った。
行ったらいったで、人と話せるし、仕事もする。
会社にいる間は、今朝の行きたくないが嘘に思える。
だって、復職ハイだったし。役に立てるのはやっぱりうれしいものだ。
でも、その日の夜、眠れなかった。
気持ちがざわついて、久しぶりに「なんかやばいな」の感覚だった。
そして、朝起きたら、頭痛や吐き気ではちゃめちゃだった。
予想を上回るほどわたしの体は結構弱っていたのだった。
復職で心は調子に乗ることはできても、身体は無理だった。
身体はハイになんてなれず、ただ疲れを蓄積させていた。
(もしかしてみんな気づいてた?わたしだけ無自覚だった?)
*
わたしは体が強くない。
っていうか弱い。かなり弱い。
昔から流行りの風邪は一通りかかり、変な病気にかかることも多かった。
疲れやすいし、自律神経も弱々だ。
でも、そんじょそこらの弱さじゃないことを、
わたしはまだまだ理解できてなかった。
もともと発作性上室性頻脈という不整脈の発作持ちで、発作が起きると毎分200くらいの脈拍になる。心臓がずっと空回りしているような感覚で、血圧は低くなるし、気持ち悪くて仕方がない。
自律神経が乱れてると発作が起きやすい。
だからストレスを溜めないように、疲れを溜めないように、と念押しされていた。
わかっていたし、気をつけてたのに。
わたしの予想を超えるほど、わたしは体がついてこないのだ。
案の定、発作が起きた。
いつもなら数分~数時間で止まるのに、昨日は何をしたって止まらなかった。たまらなくなって救急外来に駆け込んだ。
*
考えてみれば10ヶ月もまともに動いてなくて、いきなりフルタイムで働くなんて、たとえ健康体な人でもしんどいはずだ。
なのに、わたしは「働くの久しぶり〜楽しい〜案外いける〜」みたいにのほほんとしていた。疲れも一過性のものだと。
身体にしてみればびっくりしたと思う。
「僕そんな強くないよ!こいつあほなの???何年来の付き合い??」
「休みたいサインだしとこ…、って、あれ!無視された!」
「ちょっと!無視してんなよ!!!おい!!!!」
みたいなね。
結局、発作という実力行使でわたしの心の暴走を止めるしかなかったんだろうね。
*
言ってみれば自業自得なんだけどさ。
復職、超順調!YEAH!みたいな空気感出しておいて、
盛大にずっこけた感じして、ちょっとお恥ずかしい気持ちだよ。
ちょっとじゃないよ、かなりだよ。
というわけで、本当に復職と向き合うのは明日からなのかもしれません。
ようやく地に足ついたか、みたいな感じだと思いますが、まだしばらく振り子のような日々だと思うので、変わらず見守ってください。
P.S.
身体へ、ごめんね。でも、もう少し強くあれ。