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ここを読んでいっこも興味がわかなければ、残念ながらぼくはあなたにとって価値がない。
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#PS5

【ゲームレビュー】パニック障害になった人が「セレステ」をクリアした

うつ、パニック障害を抱えた主人公マデリンが何百回もリトライして山を登るゲーム「セレステ」。 今さらクリアして、あまりにこのゲームが美しく面白く、夜通しやったせいで指も肩も激痛を抱えてるってのにレビューを書いている。 なぜなら私もパニック障害経験者で、症状は出てないものの薬を常に持つ身。レビューしない手はないのです。山はいいぞ!すがすがしい疲労!今ならXBOXゲームパスでも遊べる!PS5PRO買わないのに高いとか文句言うヒマがあればセレステ山に登れ!しっくりくる方向キーは必須!

「龍が如く7外伝」クリア。初めての桐生ちゃん、初めての価値観

未来の宇宙を飛び回る「スターフィールド」で、巨大なスケールのどぎついネオンの宇宙都市を観たとき 「サイバーパンクだ。すごいけど知ってるやつだ」 としか思わなかった。 なのに「龍が如く7外伝」の大阪で、巨大フグやらカニやらが並んで、串カツ屋を持ったおじさんの巨大な人形が立ち、立体のタコとたこ焼きをあしらった建物、その横で平然と無表情な学生たちが歩いている空間に立つと、 「こんな狂った都市が実在するわけがない」 と思う。 ゲーム用の誇張か、リアルの大阪か、わからないところがい

メタルギアソリッドを今遊んで、「思ってたんと違う…」って言ってほしい

「メタルギアソリッド」シリーズは、反核を中心に据えたストーリーでアメリカ人にも熱狂的に支持された。 核は絶対悪だと小学校から教育を受けてきた日本人に、自ら核武装を選択させた。 メタルギアがリマスターされました。作中に一瞬アニメで出た(うろ覚え)「ポリスノーツ」も待ってます。あれ、今だと古さも新鮮だぞ。 「ソリッド」が付く前のシリーズ最初期は、敵が多く表示できないのを逆手にとって、敵地に潜入するゲームにしたそうですが、プレイステーションでも潜入要素はそのまま。 見つかったと

【大空スバルとSF6】格闘ゲームの女性は乳揺れから腹筋の時代へ

スイカゲームの陰でVtuber界隈のスト6配信も途切れずに続いている。 大空スバルのスト6配信を観て、ストリートファイターの大胆な路線変更がことごとく正解だったんだと、彼女に合格印を押された気分になった。 こういう流れ今までなかったなあ。スト6は本当に格闘ゲーム復活の火種から、めらめら燃えている。 発売前の情報では、かなり否定派も多かった。桃鉄のキャラデザインを古いのがいいと言ったり、スラムダンクの映画をCGにした時ぐらい「否」の声があった。 UIが本当にストリート系だっ

【ゲームレビュー】異文化はおもしろい。と信じてないと作れない「Venba」

「Venba」短編映画のようなゲームでした。南インドからカナダに移住した家族の会話を通じて、言葉の問題で就職がうまくいかないつらさ、広い世界を知る喜び、息子が世界に羽ばたいていく半面で、故郷の忘れていく寂しさ…。 そういう、ちょっとした喜びや困難を体験する。 「移民生活ゲーム」と聞くと興味を持つのは難しいけど「料理パズルゲーム」として出したのが面白いところ。 人生の節目節目に、欠けたレシピとおばあちゃんが作っていた記憶をもとに、家族はインド料理を作る。 大変な人生の合間で

【ゲームレビュー】「ソニックフロンティア」とマリオの最大の違いは、ジャンプ台のバネの強度

「ソニックフロンティア」クリアレビューいきます。かつてマリオと並ぶ人気があったが、近年日本での存在感が薄れてきた「ソニック」シリーズの復活作。 任天堂のスターたちがつぎつぎと広くなった世界に飛び出していくのに食らいつくようなタイミングで、彼もオープンワールドとは言わないまでも広く大きなゾーンに飛び出した。 これで存在感を示せなければ、多彩なゲームで時代を作ったセガの顔は「龍が如く」だけになってしまう。 それはディズニーのロゴからミッキーが消えてスターウォーズに変わるよう

「stray」ネコが段ボール箱に入るのは、メタルギアオマージュ×猫あるあるの最強演出!

プレイステーション4で、猫のゲームことstrayを遊びました。 品がある!美学を感じるゲーム!人類が滅亡した未来で、ロボットたちが生活する街を、猫が歩く。 ロボットは絵を描いたり、テレビを見たり、何百年も前の人類が廃棄した道具に囲まれて、それなりに楽しそうな生活をしている。 最近の映画によくある、自我に目覚めた危険なAIというよりは、昔のまんがのロボットを思わせる。 ここなど、写真をとって飾る行為を人間からまねるようになって何世代もたっているようだけど、それは背景から想像で

XBOX購入!

ずっと「在庫あり」の表示を見ながら悩んでいたが、買ったぞ!XBOX/SERIES Sは、ディスクを入れるところのない、次世代ダウンロード専用ゲームハード。「次世代機」が死語かどうかはわからない。 長年の相棒であるプレイステーション4はコントローラのバッテリーが弱ってきた。PS5を買う気だったけど、買いやすいXBOXを「つなぎ」で買うのもいいかと。 それぐらいの気持ちで買って… それからというもの、ついスマホに向かっていたムダな時間と、書物に向かっていた有用な時間もすべて

【ゲームレビュー】夢とピエロとひとさじの狂気と「バランワンダーワールド」

ピエロの出てくるゲーム「バランワンダーワールド」は、ピエロをモチーフにしたキャラクターが、恐怖の対象ではなく、愉快なやつとしてたくさん登場するゲームだ。 検索するとホラー映画ばかり出てくる「ピエロ」がいいやつとして複数出るのは、映像作品を含めても珍しいんじゃないか。 こうして並べると、なんとなくキャラクターがカワイイだけを目指したデザインじゃないのを感じる。このセンスが、ただのファンタジーにおさまらない、ひとさじの不気味さを添えている。 ピエロは異世界の案内人  プレイ

もう会えない1996年の「NiGHTS」と、「バランワンダーワールド」体験版

「バランワンダーワールド」の体験版を遊びました。 90年代にゲームで遊んでいたぼくにとって、ゲームクリエイターといえば、 宮本茂(マリオ・ゼルダ・ピクミン) 小島秀夫(メタルギアソリッド) 中村光一(ドラクエ2・不思議のダンジョン・かまいたちの夜) まずこの3人です。雑誌やTVに多数出演して、最先端で戦い、遊んでいる、誰よりもかっこいい大人たち。ひとりでもいなかったら、影響を受けたその後のゲームは数百本単位で違うものになっていた。 それに加えて、90年代のセガハードを支