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ここを読んでいっこも興味がわかなければ、残念ながらぼくはあなたにとって価値がない。
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2025年1月の記事一覧

ヤラセ番組の汚名をすすげ!クレイジージャーニーVS「酒を主食とする人々」

高野秀行「酒を主食とする人々」を読みました。 この人の本は全部いい。 「面白い」と「人生観変わるほど面白い」と「ある意味おもしろい」の3種類しかないので、全部買ってもいい。 今作ではテレビ番組「クレイジージャーニー」のスタッフとともに、エチオピアの「酒飲み民族」を探す。 子どもも妊婦も、酒ばかり飲んでいるのに健康的にすごしているという、特殊なのに今どきネットの情報が全く出てこない民だ。 旅の目的は、謎の民族と接触して、酒ばかり飲む生活を体験すること。 そして、厳しい時間と

袴田事件という素材を逆転裁判で切り分ける、こたけ正義感の「弁論」ライブ

2025年1月15日まで無料配信中。 まず最前列のお客さんに 「あなたの顔が、映像化されたとき映りこんでもいいですか」 と肖像権の話から始める。 顔が広まることは他人事じゃない。 最前列に座ってない人でも、配信で見てる人でさえ、顔が広まることは嫌なことにつながるのが分かっているから、軽く緊張する。 こたけ正義感という人を見に来たのに、逆に「あなたは見られてもいいですか」と、映画の登場人物に名指しされたみたい。 さいしょに集中させて、そのまま流れるように自己紹介から本編に

元旦にカラマーゾフの兄弟・読破

カラマーゾフの兄弟5巻が元旦に届いた! 年賀状が一通も届かなくて、これ一冊がポストに入っていた。 5巻はエピローグと、ほとんどが解説だったので、本文は…全部読んだ! ハタチまでマンガしか読んだことなかった僕が、 ドストエフスキー、カラマーゾフの兄弟全5巻、読了! 「罪と罰」は下巻に入ったところで止まったから、初めてドスエフ読めた。 他の翻訳では無理だった。亀山訳だから読めた。 あと、しおりに人名がフルネームで書いてるから読めた。 ロシア文学は同じ人を苗字や名前やあだ