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袴田事件という素材を逆転裁判で切り分ける、こたけ正義感の「弁論」ライブ

2025年1月15日まで無料配信中。

まず最前列のお客さんに
「あなたの顔が、映像化されたとき映りこんでもいいですか」
と肖像権の話から始める。

顔が広まることは他人事じゃない。
最前列に座ってない人でも、配信で見てる人でさえ、顔が広まることは嫌なことにつながるのが分かっているから、軽く緊張する。

こたけ正義感という人を見に来たのに、逆に「あなたは見られてもいいですか」と、映画の登場人物に名指しされたみたい。
さいしょに集中させて、そのまま流れるように自己紹介から本編に入る。

落語でいう「まくら」から、気が付いたら、こたけ正義感という人がどういう経歴で、弁護士という職業は実際どうなのか、いばってはないけど、特別扱いされることもある。自分はちょっと珍しいけどみなさんと同じ感性ですよ、ってところまで、いつの間にか済ませてしまう。
術中に落ちた感じが、怖くておもしろい。

SEXと書かれたTシャツで撮影された話とか、我が身に降りかかる可能性のある話で、ある程度加速がついたら、「袴田事件」のワードで、ガコンとギアを上げて知らなかった世界に連れて行ってくれる。

今回の反響とグッズ売り上げで、より大きなイベントになるか決まるそうです。観るだけなら無料だし、これで終わりは勿体ないな、と思うはず。

余談ですけど、お笑い芸人の高学歴化が話題になったじゃないですか。

こたけ正義感さんの話を聞くと、単に勉強で10時間机に向かえる情熱と集中力を持ってるひとが、その熱をお笑いに向けただけで、
・・・なんていうか、学歴なんか最初から関係ないんじゃない?
どれだけ笑いのことを考えて、練習して、試行錯誤して、勇気持って人前に立ったかで勝者が決まるだけで、
「エリートが有利な世界」も「持たざる者が勝てる世界」も最初からなかったんじゃないか。
そんなことを思いました。

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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。