【覚書】夏の終わりにやらかしたこと

我が家のプール…ビニールプールだが、それは2メートル四方ある。
インテックスのわりと大きいやつ。
それに、娘が入ってチャプチャプと、泳いでいる。

それをいつもはリビング横のテラスに、水を張って、見守りながら泳がせていたのだが、
その日は、洗濯物干場の横のテラスでプールを広げていた。
物干場横は和室になっている。
夏休みも最後だし、ということで、
娘の友達も呼んで、最後のプールを楽しませていた。
この夏は天気の悪い日も多かったが、
その日はよく晴れて、子ども達も楽しそうだった。

で、プール遊びを楽しんだ翌日、
私は洗濯物を干そうとした。
その日もよく晴れていた。
洗濯物干場のテラスなのだが、そんなに広大ではないので、プールを広げるには
物干し竿などは片付けた状態だ。
プールをまずは片付けないといけない。

さて、プールの空気をまず抜こうかね。
そしたら、水も抜けるもんね〜
そら、どっこいしょ。

私はプール側面の空気を抜く栓を抜いた。
崩れていく、プール。
流れ始める、水。

は。

プールの横は、すぐ和室。
和室とテラスはフルフラット。（縁側状態）
和室の引き戸、閉めてないやん。
は。
水！
水が！
と思ったのも、時、すでに遅し。
流れ出る水は、止められない。
和室にプールの水が一気に流れ込む。
一気に。
和室は水浸し。
引き戸を閉めたときには、
和室横の廊下にまで届くほど。

わお！
わお！

「わー！！！パパ！大変！大変！」
叫ぶが、誰にも私の声は届かない！

「パパ！緊急事態！！！緊急事態！！！」
そう叫んでやっと、パパが「え、何？どうしたん？！」と返事をして、やって来る。子どもたちも見ていたテレビを中断して集まってくる。
やって来たパパが水浸しの和室を見て、「何やってんねん！」と叫ぶ。
「プ、プ、プ、プールの水が！」
「アホちゃう！」
「わーお」（子ども）

水、水、水が廊下にまで溢れかえり…とりあえず水を吸い取らなければ。
拭かなければ…と思い、見渡してみれば、
な、な、なぜこんなところにiPadが！！！
いつもは、そんなところでiPadを使わないはずの夫がなぜか今日に限って、
和室の畳の上にiPadを置きっぱなしにしていた。
慌てて拾い上げるが、完全に水に浸かっていた。

和室は、家族総出でぜんぶ拭きあげ、畳はそとに干して、大体のものが元通りになった。が、
水没したiPadは、元通りにはならなかった。

はぁ〜やぁっちまったなぁ〜！！！
クールポコの声が頭にこだまする。

えぇ。えぇ。おっしゃる通りです。
ぐうの音も出ません。
修理？
はい、ワタクシ行って参ります。
お金？いえ、それは無理です。

結局、iPadは修理に出しても元に戻らなかった。
夫が仕方なく新しいものを買うのを「すみません…」と
みていたら、横で娘が
「そういう時はこう言うんやで。
本当に、申し訳ありま…千円ちょうだい♡
できれば、二千円ちょうだい♡」
満面の笑顔で節をつけて歌ってくれた。
最近見ているTikTokによく流れる歌らしい。
仕方ないので、やってみた。
そしたら、
「反省しとらんやろ！」と叱られた。

いえいえ、反省していますとも。

本当に、申し訳ありま…千円ちょうだい♡
できれば二千円ちょうだい♡

娘にはウケた。