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【読書記録】緑の庭で寝ころんで
個人的な宮下奈都まつりは一旦ここまで。
宮下さんの子どもへのまなざしは、本当に温かい。
優しく、穏やかで、おおらか。
宮下さんの子どもたちのことを綴った、エッセイ。福井の情報誌「fu」に掲載されていた「緑の庭の子どもたち」というエッセイとそのほか、読んだ本や、ご自身の著書についてなど。
子育ては、本当にいろんな意見があり、親があれば親の数だけ考え方がある。
「絶対に間違っていること」はあっても「絶対に正しいこと」は難しい。それぞれの考え方があると思う。
宮下さんのエッセイを読んでいたら、こんなふうにおおらかに見守れたらどんなにいいだろうと思う。でも、自分に置き換えてみるとなかなか難しい。
見守るってすごい勇気。
口を出したくなることの多いこと。多いこと。
北海道に一年移住するのもまた、すごく勇気が必要なこと。
それを家族で「えいやっ」と移住して、そこで見守られた子どもたち。
微笑ましく、羨ましい。
全く同じようにはできなくても、こういう子育てもあるんだと知ることはすごく、自分にとっては大切で、必要なことだった。
本屋大賞受賞の裏側、なんてのもあり、楽しいエッセイだった。
また、こちらを読んでいて、「スコーレ no.4」をきちんと思い出した。
きちんと心に残っていた。
私の大好きなシーンがある小説だった。
主人公の麻子が一人の男性と出会うのだけれど、その恋が芽生える瞬間の表現が大好きだったのだ。男性が異国のレストランで「レディマドンナ」を弾く。それがなんとも素敵で大変心に残った。普通の女性に訪れた普通だけれど、最高に素敵な恋。平凡の中の素敵さが描かれていて、劇的な恋愛もいいけれど、スッと心に入ってきて印象深い。
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