だらけることは不可能
今は大学一年生。この春休みが明けると二年生になってしまう。
大人は私に「だらけられるのは大学時代だけだよ」という誘惑の言葉をかける。
私はまだ社会を経験していないから知ったツラをすることはできないのだが、大人を傍観していると今みたいな自由な時間は与えられていないように思う。だからだらけることができるのは今だけなのは正しいのだろう。
学生は自由。そう自由なのだ。社会に出てしまえば世の中の出来上がったレール、もしくは新しいレールの上を走ることになる。それに対して今の私にはレールは用意されていない。だからどこにでも行ける、向ける方向は一方方向だけではない。所謂自分探し。
このわだかまりがある限り、正真正銘のだらけるは発動することはできない。将来の不安、今の私が何者か、周りとの格差、多くの悩みが私の頭をぐるぐるぐるぐる。いっそ将来なんかなくて何も考える必要がなければ、なんて思うこともある。
しかし、この葛藤が私を創作へ駆り立てる。今しか自由な時間はない。今のこの時間がどのレールに車体を乗せるかを決める。
それが分かっていながらも今日も何も成していない日々です。