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[本]歴史を見続けた街の日常 かまくら 谷戸の風 山内静夫 (著)
せっかく鎌倉に引っ越したから鎌倉の本を読むかと図書館で借りた山内さんの「かまくら 谷戸の風」
谷戸とは読んで字のごとく丘陵地・台地が谷状に形成された場所のことを指すそうで、そこに吹き抜ける風を想像してください。そう日常の風景です。
山内さんは鎌倉在住の映画プロデューサーで松竹大船撮影所に入社され、小津先生の映画に携わっております。とても読みやすくステキな文体で、自分にあった事柄をこんなに起伏なく伝えるなんてすばらしいなと感じる作品でした。
この作品で「鎌倉ならでは」「名店の情報」などの情報を見るのではなく、本当にこの土地で暮らしてきた方の日常がわかります。どこに住んでいても人間なんて変わらないんだなと。
景色というものは歴史の積み重ねを勉強することでかわって見えてくるもので、山内さんのエッセイを見ることでここ2-30年の鎌倉の日常の歴史の一部を頂戴しました。