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「年齢はただの数字」私が大切にしたい生き方

「年齢はただの数字」


私がはじめてこの言葉を聞いたのは、今から10年以上も前のこと。
40代で会社員を辞めて、メディカルトレーナーになるために養成講座に通っていたときだ。


「アメリカで74歳の女性ボディビルダーがギネス世界記録に認定された」
そんな記事を読んだ。
当時の最高齢のボディビルダー、アーネスト・シェパードさんが言ったのが
「Age is just a number(年齢はただの数字)」
だった。


私はこの言葉にめちゃくちゃ勇気づけられた。
なぜならフィットネス業界は平均年齢が低め。
養成講座の同期は私よりも一回以上も年下ばかりだった。


会社員時代は人事担当として採用面接をすることが多かった。
私が勤務していたアパレル企業で店舗の販売担当スタッフを募集したときに、フィットネス業界出身者が応募してくることは珍しくなかった。


志望理由を聞くと
「(もうすぐ30代になるので)体力的に・・・」
と言った回答が多かったことを記憶している。


なのに、なにを血迷ったのか、40歳代で安定した会社員から、未経験のフィットネス業界に飛び込もうとしていたのだ。
パーソナルトレーナーの認定資格を取得したところで、活動する場があるかは確約されていない。


そんな当たり前のことを、養成講座に通うようになってから、現実のこととして突き付けられた。



同期はみんな若かった。
「今はインストラクターだけど、パーソナルトレーナーの認定資格を取って、
パーソナルトレーナーとして活躍したい!」
希望にあふれキラキラしていた。


フリーランスのパーソナルトレーナーがフィットネスクラブで活動するためには、オーディションを受けなくてはならない(フィットネスクラブによっては面接だけのところもある)。
ざっと調べてみたところ、年齢制限はないが、考えてみれば、若くてキラッキラしている子たちが私のライバルにもなるのだ。


「いきおいでここまで来ちゃったけど・・・」
私はほんの少しだけひるんでいた。


そんなときだ。
アーネストさんの記事を見たのは。
「Age is just a number(年齢はただの数字)」


この一言にどんなにか勇気づけられたことか。
その後、私は第一志望のフィットネスクラブで契約し、メディカルトレーナーとしての第一歩を踏み出すことができた。


あれから10年。
私は50代になった。
人生100年時代と言われている現代。
人生の折り返し地点を過ぎた。


そして、思うことがある。
40代で未経験の業界に転職するときは
「年齢はただの数字」
その言葉に励まされた。


人生の折り返し地点を過ぎた今は
「年齢ではなく、どんな風に生きるか」
大げさに言えば
いきざま
いきざまを大切にしたいと思うようになった。


いきなりこんなことを言うと引かれるかもしれないけれど、
私はいつ死んでもいいと思っている。
長生きしたいと思ったことは一度もない。


子どものころから
太く短く生きたい
と思っていたのだ。
(太宰治に傾倒していたのも否めない)


今でも「太く(カラダじゃない)」が大事で。
自分の人生を濃く生きたい
と思っている。


好きなコト、楽しいコトをして、
せっかく50年以上生きているから、
誰かの役に立つことができたら、
それで十分じゃないか

と思っている。


何歳まで生きる
よりも
どんな風に生きるか
結果、長生きしたとしても、
人生の濃度が濃ければ、それはそれで楽しい人生だ。


私にとっては、人生の濃度がなによりも大切なのだ。
カラフルな絵の具のパレットのように。
人生にも色々な色があると楽しいよね。
彩り豊かで、愉快に楽しく、心のままに。
そんな風に人生を生きたい。


あなたの人生はどんな色にしたいですか?





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