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DIYを超えていくシリーズ⑤ロボット兵が我が家の守り神になった話

ジブリが昔から大好きな私。
三鷹の森のロボット兵をまた見たいなぁと思っていた頃
こんなのがあるから買ってみた!と
M氏がネットで購入したロボット兵
グリーンなんかを植えたらかわいいね、と話をした。

はじまりは、この市販されているロボット兵の花器を
購入したことだった。

垂れ下がる系のグリーンが可愛いかなぁと
いろいろ検索している私を横目に
「あ、上半身つくろうか、どういうふうにつくろうか」
となにやらブツブツ言い出したM氏。
これは彼がDIYゾーンに入った証拠だ。
ゾーンに入ると、誰の言葉も届かないM氏。
ひたすら自分の頭の中でぐるぐる考えだしてしまう。
たまに
「あ、手があった方がいいか、、銅線あったか、、」
など、心の声は漏れるものの、そこで私が話しかけても
「今は待ってて」と突然のシャットダウンが始まる。
ゾーンに入ったら仕方ない。
一旦グリーンの検索はやめて、このロボット兵の件から
私は手を引くことにした。

次の日、庭に突然土が盛られはじめた
針金の網みたいなやつはどこで購入したんだろう
そんなのがこの世に存在してることさえ知らなかった
ちょ なんかバランス悪くない?という私の言葉も
M氏には届かない

そんなこんなで、仕事から帰ってくると
なんとなくロボット兵がロボット兵になっていくなぁと
思っていたある日、突然完膚なきまでのロボット兵として
我が家の庭に現れた。

烏骨鶏のピッピもびっくりの神々しさ
グリーンはカインズで調達
苔は購入して貼ったらしい

エンブレムもしっかりAmazonで購入し
バランス悪いと思っていたロボット兵は
しっかりロボット兵として私を見つめているのだった。
なんか物語すら感じる仕上がり。

しかも腕もあり、手もある
まさかの大作に花を置くことしかできない私
気分はシータ

テレビのプレバドを見てても思うけれど
どうしてみんな同じ図工、美術の時間を受けてきたのに
こんなに違うんだろう。
頭の構造というか、センスやそれをアウトプットする技術は一体どこで身につけたのか。
ジブリが好きとかちょこちょこ言ってる私に比べて
M氏がラピュタを観たことなんて多分1回くらいしかないと思う。
それなのに、まるでジブリを愛してやまない感じで
あのロボット兵を再現できるとは、、。
三鷹の森に行かなくても大丈夫とさえ思える仕上がり。
あのセメントからこの色はどうやって塗ったのか?とか
サイズ感とか疑問はたくさんあったけれど
もはや何も言えず
すごいね、、と写真を撮る広報なのだった。

時はたち、今はロボット兵は目からレーザーが出る仕様と化して、配達員の人々をびびらせたり
子供達の人気者になっている。

この緑のレーザーが鋭くてかなり下まで届く
人感センサーになってる模様

今や、SECOMのように我が家を守ってくれるロボット兵
たまに蝶々が飛んでたり、虫がとまってたり
本当にジブリのようになっている。

お腹の赤ちゃんに今一番願うことは
このM氏の才能を受け継いで欲しいということだ。
私と、前の旦那の子である2人の息子は
全くこういう芸術的な感性は持ち合わせていない。
M氏は、お父さんも宮大工さんだったらしいが
趣味の楽器に使うメトロノームを手作りしてみたり
ミニチュアの作品をたくさん作ったりしていて
親父は越せない、といつも言っている。
多分、こういう事はぜったいに遺伝なので
私は本当にお腹の子にそれを期待している。
(私の血筋には全くない遺伝)
この間、彼の実家に行った時に
小学生時代から獲得した賞状を見せてもらったら
なんと43枚あった。
絵画コンクールはほとんど総嘗めで
金賞とか、大賞とか、県知事なんかの名前がのっていた。
この間、生まれてはじめて市役所のロビーに飾られ
喜んで見に行った私と次男。
入賞の文字にめちゃめちゃ喜んでいたけど
俺の中で、入賞は賞ではないので、この賞状の内訳には入ってないと、カチンとくることを言ってきた。
その才能をここで終わらせずに、次世代に受け継ぐことが
もはや彼の仕事だと思う。
よかったね、私がいて。と内心思わずにはいられない。
広報担当として、お世継ぎまで産むのだから。
ちょっとした諍いも起きる我が家だけど
戦闘力を放棄したロボット兵がずっとずっと
このおうちを守ってくれると信じてる。








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