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DIYを超えていく⑧もはやDIYではなくただの工事だと言われた話

以前の職場でパワハラ上司に
売上ノルマを達成する際の店長会議で
①〇〇の販売を今より何%あげる
②△△の獲得80%目指す

のような①②どっちとも非常に嫌で売りにくい
(ただ、単価は高く売った時の利益が大きい二つの商材)
どちらかの販売に注力して売上を
達成させるが、各店長どちらが店で落とし込みやすいか
という選択を持ちかけられた時
本当に渋々、どちらかといえば、、という感じで
みんな①を選んだ事があった。
その選択を確認した後で
「わかった。じゃあ全員明日から②を徹底するように」
と指示を出したパワハラ上司。
全員、え???と固まったが、上司曰く
全員難しいと思っている方をやる事で、そのうち①が
簡単にできるようになるから、という理論だったらしく
私達は次の日、お店のスタッフから大バッシングを
受けつつ、②の商材に心折れながら取り組んだ事がある。

 それと同じかどうかわからないけど
一番最初に一番辛くて大変だったこのDIYがあった事で
どのDIYの手伝いをしても、あれよりマシ、、と
思えてる、そんな私にとって初めてのDIY体験だ。
(あくまでも言われた事の手伝い)

今までで一番大変だったDIYとは?と聞かれた時
私のダントツNo.1がこれだ。

我が家のintexプールを置いてあるステージ作り

なぜか夜の風景

この足場のようなデッキを作るきっかけは
移住したての頃、またもや私が軽々しく
大きいプールを庭に置きたい
という話をしたことだった。
以前住んでいた地域も田舎で、土地が広い家が多く
よくBBQなんかをママ友達と開催すると
高確率で庭に置いてあったintexのプール。
私がかつて住んでいた家も戸建てだったものの
納品の業者さんがよく出入りする関係で、庭が駐車場がわりになっていたので、大きいプールを設置する事ができなかった。

伊豆の家が斜面に立っていることはもちろんわかっていたけど、思い出の中でintexの長方形のプールなら
テラスかどこかに置けるんじゃないかなー?と
思っていたし、この時はM氏の事をマメで器用な人だとは思っていたけど、彼もずっと実家暮らし+賃貸アパートに住んでいた人だったので、その真髄を見ることは今までなかったのだ。

AmazonでM氏が購入したintexのプールを見て
私はえ?しか言えなかった。

3.6Mって、、大きすぎるでしょ!!!!

一応、どこに置くの?と聞いてみたところ
ステージを作ろうと思ってる。
まだどうやって作るか決めてないけど、と言われ
そうなんだ、まぁ置けるんならいいかと深堀をしなかったのだが、一晩考えて閃いたらしいM氏によって
次の日から怒涛のステージ作りが始まった。

単管パイプ
ジャッキベース
直交クランプ
垂木止めクランプ

これはこのステージ作りをした2週間の間で
生まれて初めて、そして嫌になる程聞いた単語だ。
主にこの4種類のアイテムを使用して我が家のステージは完成した。

そして、その後M氏は自宅にウッドデッキの他に
今日に至るまでご近所から頼まれて
4件ウッドデッキを使っているのだが
その全てに今回のM氏工法を取り入れている。

単管パイプを何度ホームセンターに買いに行ったか
もう覚えてない。
購入して、トラックに積んで、また下ろす
それだけで地獄のように辛かった。

4Mとかある単管パイプをカットしていく この時は猛暑
ジャッキベースを調整しつつ、クランプで留めて組み立てていく
何度でも言うが毎日猛暑
ここまで来るだけでも泣きそうに辛かった
家から歩いて3分の管理事務所に夏場はプールがあるので
猛暑で頭がパンクするたび何回もプールに入りに行った
ステージってこの事かと、この時気づいた私
プールの置き場完成 頭が朦朧としててあまり覚えてない
組み立ては得意なM氏なのに、熱中症になりかけて頭がまわらない
水を入れるだけでも何時間もかかる
高さがあるプールなので飛び込めるように、デッキの入り口を
改造してくれた

本当に毎日猛暑で、歩いて3分のところに
管理事務所のプールがなかったら、倒れてたと思う。
完成後も、私は体に溜まった熱が一ヶ月くらい抜けなくて
クーラーをかけても暑い暑いと毎日のように言っていて
どうにかなってしまったかと思った。
平清盛が最期、高熱でうなされて亡くなったという
小学生の頃読んだ歴史漫画を思い出して
私もそうなるんじゃないかとパニックになった位だった。

ただ、辛い思いをしただけに、このプールは今でも
私達の生活の一部になっていて
夏場はもちろんプールとして、子供から大人の友達まで
大人気のスペースになっているし
それ以外の時期も、サウナの水風呂としてととのうための
必須アイテムになっている。
子供達は真冬以外は、うちに泊まりにくるとこのプールとお風呂の往復で遊んでいるし
日々、我が家のエンタメを支えてくれている。

ぼーっと海を見てるだけでも気持ちいい

この話を写真を見せながら、友達に話していたら

「ねぇ、これってDIYって言わなくない?
もはや工事じゃん」と言われたことを
今でも忘れられない。

そうだよね、なんか私もおかしいなって思ってた。
普通、こんなことしないよね?って話をして
前、結婚していた時の旦那は電球1つ変えない人だったので
もうすこし、中間というか、普通の男選びができなかったのか?と鋭い指摘をされたのだった。
電球一つ変えない男と、電球を変えすぎる男
全く違うようで、実は本質は似ている。
結局、どこまでも自分を貫き通すのだ。
もうすぐ、陣痛がきそうな今日この頃
どうしても、追い焚き機能が欲しいと
お風呂場の大工事をすすめているM氏の背中に
今日も自由の文字を感じる。




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