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朗読劇『病院横丁の殺人犯』を観劇してきました!

 2024年2月24日(土)、浅草橋の東京文具共和会館で開催された『横溝文化祭』プレイベント(ヨコブンプレ)『サルノベ!〜病院横丁の殺人犯』にお邪魔してきました!

 ヨコブンプレに参加するのは二回目なので、横溝ビギナーの私でも一度目ほど緊張せずに楽しめたと思います。(いや、私自身は何をするわけでもないんですが、ガチ勢の中にいていいのか感……)
 まぁ、その辺は私自身の個人的な背徳感なので、スタッフの皆様はとても親切で優しく迎え入れてくださいますし、行ってみようかな? と思われている方は、迷わず本祭にぜひ!

可愛いクラフトのお猿さんがお出迎えしてくれました♪

 今回は、ミステリー専門劇団・回路Rさんの朗読劇『病院横丁の殺人犯』がメインイベントということもあって、これまで以上に横溝ビギナーに優しいイベントでした。(前回のマニアックで濃密な発表会も面白かったですが)
 朗読劇なので気軽に誘えると思って、自サークルの相方さんと一緒に行くことに。

 『病院横丁の殺人犯』は、エドガー・アラン・ポーの超有名作品を森林太郎(森鴎外)が訳したもので、相方さんもポーの原作は確実に読んでいるし、鴎外版をそのまま朗読劇にするとは思えなかったので(そのままだと耳で聞いてもついていけない部分多いと思う)、原作との差分とか演出の感想会も期待してお誘いしました。

 余談ですが、今回の演目については前回のイベントや文フリなどでもチラシを頂いていましたが、チケット申し込む時まで『病院坂の首縊りの家』をやるんだと勘違いしていました。(なので、あらすじで要約して要所だけ朗読するケースかと……)
 だって、『横溝文化祭』だったらそっち思い浮かべるじゃないですか、ねぇ(恥)

第1部 朗読劇『病院横丁の殺人犯』

色々あったけど、無事到着!

 向かう途中に3件の交通事故による渋滞に遭い、開演20分前に滑り込んだため、ほぼ席は埋まっていたのですが、運良く前から二列目中央に二人分の席が空いており、そちらに座らせていただきました。(いいんですか、ホント)
 開演までに、第2部の付箋貼ったり(詳細は後述)、今回の脚本も収録された脚本集『シナリオ 病院横丁の殺人犯』を購入したりしていると程なく開演のアナウンスがあり、舞台が始まりました。

 会場は、小規模のオンリー(個人主催の同人誌即売会)で使用されたりする会議室のような場所だったので、演者さんと客席の距離も近く、着席しているとはいえ地面に高低差がないので、真の意味で<目の前>で観劇できるめちゃくちゃ贅沢な空間……!(いいんですか、二回目)

 開幕。デュパン役の林正樹さんと<私>役の森本勝海さんが、それぞれの位置につかれ、デュパンの捲し立てるようなセリフから始まる。
 鴎外版は、<私>の地の文で語られる二人の出会いから物語は始まるのですが、それを後に持って来るという演出で、開幕から林さんのハリのある声と説明されるまでもなく知的な印象を抱かせる語り口でグッと物語世界に引き込まれ、<私>役の森本さんとのテンポのいい掛け合いにより、二人の関係性や性格などを、文庫シナリオにしてたった4ページで観客の中に溶け込ませてしまう。
 実際の感覚では、流れるような早口(よく噛まずに言えるなと)なので、時間としても短いのですが、初手がコレで印象が絶大だったので、帰宅後に脚本読んだ時に「え! こんな短い掛け合いだったのか」って驚きました。やっぱ、人間の記憶って実際の時間と体感時間に大きな差が出るんだなと。印象に残る濃度が濃いと、それだけ強く濃密に刻まれるというか。

 そして、その掴み効果絶大の掛け合いの後、<私>の語りにより、二人の関係性や舞台の背景、事件に関わっていく経緯などが明かされる。
 この語りがまた上手い。めちゃくちゃ安定感のある語り。私は芝居に詳しくないし、朗読劇の観劇も数えるほどしかないし、回路Rさんのことも失礼ながら今回ファンになった勢だったのですが、「あ、この方がこの座組の中心なんだろうな」っていうのが解るくらいに静かな凄みを感じる語り。看板スタァとは別の魅力で引き込まれるんですよね。(実際、後からプロフィール見て納得しました。副団長で脚本・演出・演者の三役こなし、噺家さんの顔ももつ……とか。そりゃそうだわ!)
 その地の文の語りの最中も、舞台上にはデュパンは居るわけなんですけど、こう「スッ……」と気配消えるのも凄い。別に後ろに下がったり後ろ向いたり(この時は)されてないのに。あんだけ顔面強い男前が舞台に居たらそっちに視線いってしまったりするもんですけど、一瞬で背景になるから不思議ですね。

 <私>の語りに続いて、二人が新聞記事で事件を知る場面が終わると、二人は客席に背を向け、新たに女性が二人出てくる。事件の証言の場面だ。
 いや、まさか、十二人の証言者をたった二人で演じられるとか、出てきた時は思いもしませんでしたよw
 主に若く設定された証言者を大野陽子さん、年配の設定にされた証言者を山畑恭子さんが演じていらしたんですが、お二人とも演じ分けが凄すぎて、真面目なシーンなのに笑いが漏れそうになるっていう。こう「スゲー!」ってなると、感情を制御できなくなるじゃないですか。怖過ぎると笑ってしまうとか、怒りすぎて泣いてしまうとか、そういうヤツです。感嘆しつつも静かに観劇しましたけど、心の中では大喝采ですよ。
 大野さんは、聞き取りやすいよく通る声で、カタコトの中国人や真面目な警官、神経の細そうな医者なんかの性格がまるで違うタイプの人物を見事に演じ分けてらっしゃいました。
 山畑さんは、怪しげな老女や、おしゃべり好きそうなオバサマ、巻き舌のイタリア人など、コミカルでキャラの濃い人物を多彩に使い分け、次はどんなキャラで来るのか楽しみになる演じ方をされていました。
 この部分は原作(の翻訳)も鴎外版も地の文で淡々と書き連ねられているので、事件に関する重要な部分であるものの、読者にとってはずっと知らない人の話が延々続くという、悪く言うと作品中一番眠い部分なのですが、地の文を口語(セリフ)にしてあることと、このお二人の演じ分けによって見事にそれが解消されるばかりか、どんな人物がどういう証言しているのかという整理も同時にでき、それぞれの人物が印象にも残るので、この辺は朗読劇ならではだなぁと。

 証言パートが終わると、デュパンによる情報整理と推理パートに入る。
 これが原作だとめちゃくちゃ長台詞でほぼずっとデュパンのターンなんですが、いい感じに<私>の相槌が入り、セリフ自体も必要な部分を残して程よく纏められているので、とてもテンポよく事件の内容が把握できるようになっている。
 別に私が原作読んでいたからとかではなく、本当に。ポーの原作も小学生の頃読んだキリだったし、鴎外版読んだのも二年前くらいだから、読んだ本の内容を三ヶ月で忘れる鳥頭の私が細かいとこまで覚えている分けないんですよ。でも、ちゃんと耳で聞いた状況が整理できる。だから凄い。脚本も役者さんも。
 朗読劇だから、視覚からの情報ってほぼないんですよ。表情とか、軽い身振り手振りがあるくらいで、ほぼ耳からの情報だけなんです。当たり前だけど。それをこの情報量を観客に理解させるって本当は難しいはずなんですけど、さすがミステリー専門劇団ですよね。
 とはいえ、それでも一息で言い切るには物凄い量の文字数で日常的に使わない単語が連発するのがデュパンのセリフであり見せ場な訳ですけど、これを澱みなくスラスラと知的な印象的を崩さずに言える林さんのデュパン、カッコ良過ぎるでしょ。いつ息継ぎしてんだってくらい流れるように話す、思考と発言までのタイムラグのないこの感じ。これですよ。我々の<こうあって欲しい探偵>像。この至近距離で提供していただけるありがた味よ。

 そして、推理パートの後に、今回の朗読劇のオリジナル要素である、謎の男の登場。
 長谷川寛之さん扮する<男>は、黒子の衣装で登場し、布の下から薄ら表情が読み取れるけど、コナンの犯人みたいに誰なのかは分からない。
 原作に無いシーンで、しっかり履修してきたファンも楽しめるという心憎い演出!
 ちょうど、世間ではメディアミックスの際の原作改変について騒がれている時期だったのですが、私個人としては<他の媒体でやるなら、その媒体でしかできないことやってくれよ派>なので、「こうきたか!」みたいなのは大歓迎! なんですよ。
 話は少し逸れますが、いちファンである側としての私個人の考えは<他の媒体は全て原作の二次創作であり、それが良作だろうが駄作だろうが別の物として観るし、それにより良くも悪くも原作の価値が変わるわけではない>ので、脚本家の方々はビビらずにどんどんやって欲しいです。(アニメが面白かったから読んだ原作漫画が設定や人物が同じでも全然面白くなかったパターンもないですか? それで原作の価値上がったり下がったりしないんで、逆もまた然り。もしメディア化が失敗しても、神原作は神原作のままですよね)もちろん、問題の件のような場合は当初の原作者との契約に反するようなので別ですが。

 話は戻って、この謎の男の正体は、原作履修者にはピンと来るものの、だからこそどういう演出になるのかが楽しみになるし、「あえて未履修で来ました!」って人には、正体が判明した瞬間にある種の叙述トリックのどんでん返しを喰らった時の気持ちよさが得られる、っていうミステリ好きの心をよく解ってらっしゃる演出。正体は判りつつも細かいところ(特に鍵や窓のつくりとかどうやって外出たとか)ウロ覚え勢の私はこの両方を体験できた感じで、鳥頭なおかげで二倍美味しかったです。

 謎解きパートに入ると、船乗り役の山田純さんが加わり、事件の真相が会話から徐々に明らかになっていく。
 この船乗りって、事件はある意味この人のせいで、自身もそれについて認識しては居るけど、別に極悪人では無いんですよね。だから、演じる匙加減がとても難しいと思うんです。悪いというか、狡いというか、小悪党。探偵に問い詰められても本性を表して豹変するタイプではない。徐々に焦りはじめ、後ろめたい思いを抱えながら白状していく、そういう細かい変化が求められる役だと思うんですが、山田さん、めっちゃ上手い。最初に部屋に入ってきた時の呑気な様子から、罠にハマった事に気づいてだんだんと表情や声色に焦りが現れ始める感じがとてもリアル。当たり前だけど劇なんだから、演者さんはこの話を何度も何度も聞いて舞台に上がってる訳じゃ無いですか。でも、リアルタイムで聞いた時の焦りってこういう感じなのか……って思わせるのが上手い。
 目力のある役者さんで、船乗りって役だから、最初あんなに強そうな印象だったのに、デュパンに問い詰められてだんだん可愛く思えてくる。そういう憎みきれなさも小悪党なんだよなって。(後でポーの原作読みなおしたら、日焼けして筋骨隆々、悪い人相じゃない、野暮ったい訛りがある、など、めっちゃ原作に忠実だったことに気づいた。凄っ)

 ついに、事件の真相が明るみに。原作では、デュパンが「それじゃあ、想像してみよう」って船乗りに白状させながら解明していくんですが、それをオリジナル要素<男>を入れることで、簡潔にかつ明快に、そして朗読<劇>として面白く演出してくださっていました。
 以下、ネタバレ。

 <男>の正体は殺人犯なんですが、この犯人役激ムズすぎるでしょw
 多分、⚪︎⚪︎役なんて一生やること無いレベルの役。しかもモノローグでめっちゃ心情描写あってからの犯行シーン。役づくりとかどうやってんの? ってインタビューしたい。そんな難しい役を長谷川さんが上手く演じていらして、この物語のトンデモ真相を、犯人の純粋さによって納得させられるものにしてくださったなと。犯人視点のモノローグと客観視点の犯人の演じ分けも見どころで、犯人自身の純粋さや戸惑いの繊細な部分と純粋さゆえの残忍さのコントラストもとても良かったですし、特に客観視点からの犯人の振り切った演技が色んな意味で凄かったです。アレになりきる、演じ切るって……!
 そして、犯人が被害者を追いかけ客席を掛け回り、観客を巻き込んで盛り上がる演出も楽しい!!
 ついに追い詰められ犯人の手にかかった被害者の首から血飛沫が……という場面では、赤い紙テープが宙を舞い、観客に降りかかる……こういうのですよ!! この媒体だからこそ演出の醍醐味!! この規模、このスタイルの生の劇だからこその生きた演出!! 
 私がいくらここで文字で熱弁したところで、あの熱量は伝わらないので、舞台は生ものなんですよね。「前の方の席だから、めっちゃ血飛沫(ご褒美)浴びれたーっ! 楽しかった!」っていう、体験としての感想は、観劇した人だけのもの。沼だなぁ。また観たくなっちゃうのに、そうはいかないからね。だからこそ大事な思い出にもなるんですけど。

 最後に、デュパンと<私>が締め括って閉幕。カーテンコールは観客一体となっての拍手で、全員が楽しんだことが後ろを振り向かなくても解る。
 これで3,300円とか嘘みたいだろ……。

 終劇後、脚本の森本さんと<サルノベ>の命名者であり金田一耕助勉強家の木魚庵さんによるトークがありました。

サルノベくん、かわいいな…。

 <サルノベ>とは、チンパンジーやゴリラなどのお猿さんや、猿のような……と形容される人物(怪人とかも)の出てくる小説の俗称で、犯人が猿というもの以外にも、恐怖演出として登場するものや、古典サルノベのオマージュ作品も含まれるようです。
 それら<サルノベ>の一覧表が配布資料として配られたのですが、結構あるな! と。木魚庵さんの解説を聞きながら、ああ、確かにこれもか! みたいなのもあって、見ているだけでも楽しいリストです。(ネタバレになるものもあるので、各作品については詳しく書けないんですが)
 そして、その一覧の中から、森本さんが今回『病院横丁の殺人犯』を選ばれたとのこと。世界初の探偵小説にして、サルノベミステリの元祖とも言える作品であり、横溝の『病院坂の首縊りの家』も元々は雑誌『宝石』にて発表された短編『病院横丁の首縊りの家』がプロトタイプになって書かれた長編であったことなどから、横溝作品じゃ無いけど横溝ファンも納得できるのでは? と。
 尺の問題とかで登場人物の少ない短編で、朗読劇という形式上道具を使ったような複雑なトリックじゃないもので……とかの問題もあったかと思いますが、私も個人的にこの作品で嬉しかったです。
 森本さんは、鴎外版なのはタイトルくらいで……と、言ってらしたのですが、鴎外版、ポーの原作、他の翻訳をちゃんと読み比べて書かれているのが購入した脚本集からも感じました。手元の文庫本や青空文庫とも読み比べましたが、削り方が上手いし、文字で読まないと理解が難しいセリフも聞きやすいセリフに上手く纏まっているのも凄い。(感想凄いしか言ってないな。凄いから)

 トーク内容から脱線しますが、同じセリフの言い回しも翻訳によって微妙にキャラの印象って変わるので、こういう頭のキレる探偵役のセリフってちょっとした語尾の差なんかで、インテリすぎて嫌な感じが出たり、芝居がかった感じが鼻についてしまうんですが、その辺のバランスが絶妙で、森本さんの脚本のデュパンが林さんのビジュアルや声にピッタリだったのが最高に良かった。(陣内版明智みたいにオーバー過ぎるのが良いんだって場合も稀にあるんだけど)
 林さんの演じ方も、<私>との友人同士の対話では感情の抑揚を感じられる語りなのが、推理パートでは頭の中で構築された推論を自動再生しているような、どこか機械的な語りで<頭の回転が常人離れしてる探偵>を見せてくださったので、その濃淡で天才である探偵と読者目線を担うワトスン役との間に上下が生じることもなくノンストレスで安心して観ていられました。上手いなぁ。

 次回の公演はオリジナル作品だそうで、もうタイトルからどういうことなんだってばよ! ってなりつつ、東京かぁ……。 
 また回路Rさんの公演が観られる機会を楽しみにしております!!

※この後、2部の前に演者さんとの交流時間があり、脚本集にサインを戴いたり、記念のスタンプを押させていただいたりしました! 休憩時間が贅沢過ぎる……! 大切にしますね!

第2部 古本ドラフトおもちかえり会

ホントに豪華なんですよ…いいのか?

 ヨコブンプレ恒例のイベントで、私も前回色々いただきました。
 この会は、横溝(今回はサルノベも)関連の本を有志の皆様から募り、次の方へ無償で繋げるというもので、各自欲しいと思う本に自分の付箋を貼って、希望者が自分だけならそのままGET、複数いたら拳とか平手とか目潰しとかを繰り出す平和的な方法(ジャンケン)で最後の一人になるまで闘います。

 私は、迷いに迷ってこちらを!

重いって書いてあったけど、車だから問題ナシ!

 『新青年』も迷ったんですが、既に付箋が貼ってあったので(探偵堂さんと木魚庵さん)私より相応しい方に……と辞退。
 まあ、いただいた本も私には充分すぎるほど豚に真珠なんですけど、運良く付箋が無かったので、一般流通していない物を、と。多分、会場の横溝ファンの方はもう皆んな持ってるからってパターンなんでしょうね。申し訳なく思いつつ、有り難くいただきました。こういった本見るの好きなんですよね。内容だけでなく、まとめ方とかデータの取り方とか個人によって違うので。
 そんな感じで気軽にいただいてしまったのに、親切なスタッフの方が「ご本人おられるので、折角だからサイン頂いてきたらいかがですか?」と、言って案内してくださり、なんとその場でサイン本になってしまうというミラクル……! 急なことなのに快く応じてくださった松本健男様に感謝……! 大切に読ませていただきます!

 無事、希望者に古本が行き渡り、閉会の時間。
 ヨコブンの今後の予定として、2025年3月1日のイベント本番に向けての、サイト開設やサークル参加受付の日程などの案内がありました。
 そして、木魚庵さんの関わられた書籍(別冊太陽など)のお知らせと、回路Rさんの告知があり、閉幕の挨拶で楽しいイベントは幕を閉じ……たんですが、まだ時間が許す人はゆっくりしてってね! という雰囲気の交流会が始まっていましたw
 ので、私も入場時にゆっくり観られなかった会場内を観てまわることに。

シルエットでわかるかな?

 今回も、会場の装飾が楽しくって、「あー! この猿なんだっけな!」ってなりながらシルエットクイズを楽しんでおりました。

 あとは場内を楽しみつつ、他の方が林さんとお写真を撮られているのを観ていたんですが、やっぱ役者さんて凄いなって。劇中あんな常人離れしたキレッキレのデュパンだったのが、役を降りたらお知り合いのマダムたちからイジられるめっちゃ気さくなお兄さんていう温度差w 気さくに写真にも応じてらっしゃるし、私もお願いしたい気持ちも湧きましたが、あんな顔面良い人と並んだらシャッター押す前に意識飛んでそうな気がしたんで遠慮しました。以前、文学フリマ(探偵堂さんのスペース)で売り子されていた時はマスクされていたから至近距離で男前浴びても無事でしたが、今回は無事に帰れる気がしなかった……。だって、こんなに気さくなお兄さんがカメラ向けられると突然デュパンになるんですよ! 無事に帰れる訳あるかい! そんな訳で他の方の撮影を横で見ながら、デュパンと林さんのオンオフの瞬間を堪能させていただきました!

恒例のはんこコーナーも堪能させていただきました!

 そろそろお暇しようかと思って出口に向かうと、山田さん、大野さん、山畑さん、長谷川さんの4名が揃っていらして、拙いながらも感想を伝えることができて良かった!(林さんと森本さんにはサインの時に機会があったので)
 興奮でほとんど中身の無い感想しか言えなかったけど、役の難しかった点とか色々な質問に答えてくださったり、楽しいお話しを聞かせてくださったのが嬉しかったです!
 いや、ほんと、メインのお二人も素晴らしかったけど、他のキャストさんも凄く良かったから、この方たちのメイン回も観てみたいってなりました。

 ので、私の勝手な妄想ですが(乱歩作品ですみません……)
森本さんと山田さんで『指輪』
長谷川さんと大野さんで『蟲』(尺の問題で難しそうですが)
林さんと山畑さんで『防空壕』
とか、観てみたいなーと。
 ああ、林さんと大野さんの『人でなしの恋』とか、長谷川さんと山田さんで『白昼夢』とかもいいなぁ……こう、良いものを摂取すると、色々と妄想が捗りますね。

こういう記念品があるの嬉しい☺️

 横溝文化祭のスタッフの皆様、回路Rの皆様、楽しい時間を本当にありがとうございました!

おまけ

 帰りは車の中で相方さんと感想会しながら、BAR「シャーロック」に。

外観からテンション上がりますよね!
看板も素敵💓
カクテルの名前が……😊
お腹空いてたからガッツリピザ🍕
フィッシュ&チップスも。
私はハンドルキーパーなので、ノンアルカクテルで。

 ポーからドイルの二連コンボで、古典ミステリ三昧ですね。お腹いっぱい!
 楽しい一日でした!

 翌日は神奈川県立近代美術館へ『芥川龍之介と美の世界展』へ!
 そちらはまた別のレポで。

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